家事や育児、仕事に追われながらも、毎日やってくる食事作りの時間。外食やお惣菜で少しはしのげても、とはいえ「食事作りに、もう疲れた」という悩みは解決しません。節約や暮らしの投稿がInstagramで人気のmarukomoさんは、工夫に工夫を重ねて「料理を少しでもラクにするメソッド」を生み出したのだそう。気になる内容を教えてもらいましょう!
出産をきっかけに編み出した食事作りメソッド
はじめまして。結婚5年目となるおじさんに片足を突っ込み始めた会社員の夫と、パワフルな一歳児と暮らすマイペース主婦・marukomoといいます。
もともと気ままな生活をしており食べ歩きが趣味で、家計はどんぶり勘定。そんなわたしが主婦力を上げたいと感じたのは出産がきっかけです。
子どもが生まれてからは「自分のペースで家事をする」ということがほぼできなくなり、終わらない家事や育児に追われる日々……。とくに離乳食が始まってからの料理作りはさらに大変になりました。
そんななか、なんとかこの生活から抜け出したくて、試行錯誤した日々の食事作りメソッドを紹介します。
marukomo流・料理をラクにするメソッド
・安くていいものを選ぼう
・毎日、料理名のついたものを作る必要はない!
・とにかくシンプルにいこう
・とにかくシンプルにいこう、その②
・冷凍ストックや保存食をうまく活用して、もっとラクになろう
では、さっそくお伝えしていきます。
買い出し編「選ぶ基準を決めよう」
買い物は言わば「仕入れ」。少しのポイントを押さえて、バランスよく仕入れることが大切です。
例えば、肉、魚、野菜(根菜、葉物、きのこなど)+フルーツ、乳製品、大豆製品……。
冷蔵庫の中にバランスよく食材があることで、その日の気分で様々なものが作れます。
買い物に行き「何を買おう」と悩む時間も惜しいわたしは、食材を買うときは「旬のものか、安いもの」であることを基準にして決めています。
旬の食材、特売品をうまく活用してみる
栄養価が高くなり、価格は下がる旬の食材。季節とともに食材も巡るので、作るほうも食べるほうも飽きにくい。食材としての状態が一番いい時期であり、かつ価格も安くなるのであれば買わない手はありません。特売品とうまく組み合わせたら、家計的にもハナマルです!
また基本的には旬の食材や特売品を中心に食材選びをしますが、その際家族の好物も一緒に買っておけば、強い味方になってくれます。
買うものの基準を決めることで食材選びがスムーズになり、考える手間が省けて時短にもなりますよ。
献立編「毎日、料理名のついたものを作る必要はない!」
わたしが毎日の料理作りでいちばん億劫だったのが、献立を考えること。とにかくすごく大変だし、しんどい……。
でもある日突然気づきます。毎日料理名のついた物を作る必要なんてないことに。ここでグッとラクになります。
献立は考えず、組み合わせるだけの作業に変更。冷蔵庫の中からその日食べたい食材を選んで、方向性(和、洋、中)と「茹でる」「焼く」などの工程、味付けを組み合わせるのみ。
野菜を使いたい場合はお肉を合わればメイン料理に昇格し、ガッツリ食べたい男性陣からのクレームも回避できます!
わたしの場合は、はじめにメインの食材を決め、次に副菜に使いたい食材を並べます。
我が家では肉か魚のメイン+野菜中心の副菜2品が多いです。完成イメージを浮かべて、栄養や食感のバランスは良いか?量は足りているか?そのあたりも一緒にみていきます。
例えば副菜は、両方とも葉物にしてしまうと量が足りないなど、続けているうちにイメージが湧くようになります。
失敗してもいい!経験は次の自分の糧になります。自由にやってみましょう。
工程編「とにかくシンプルにいこう」
メインと副菜に使う食材と、メニューの方向性(洋風・和風など)を決めたら、次に調理方法を決めます。
①生食(サラダ)
②茹でる
③煮る
④焼く
⑤揚げる
上から順に、個人的にラクだと感じる順番。この他にボタン一つの裏技、電子レンジや炊飯器、調理家電を活用するのもおすすめ。なるべく一つの工程で済ませることがラクになるコツです!
便利でおすすめなのが「茹で野菜」。わたしは時間があるときに茹でておきます。例えば茹でもやしは、お弁当で卵焼きに入れたり、昼食でスープの具材にしたり、夕飯でサラダにしたりと、変幻自在な上に洗い物までラク。自分と相性のいい食材を見つけてみてください。
またそれぞれの食材の工程(調理方法)を決める際、料理ごとに工程が被らないと作業もスムーズです。煮物をしながら隣で焼き物を済ます、そんなイメージで考えてみてください。
味付け編「とにかくシンプルにいこう、その②」
味付けは、簡単なものから試してみるのがおすすめです。かけるだけ、和えるだけの醤油、塩コショウ、マヨネーズ、ドレッシング類。めんつゆや白だしのような万能調味料にもどんどん頼りましょう!
調合系の味付けを減らせば、その分、頭を悩ませるポイントがまたひとつ減ります。
あると便利編「冷凍ストックや保存食をうまく活用して、もっとラクになろう」
使い勝手の良い食材を冷凍してストック食材にしたり、缶詰などの保存食を活用したりすることで、さらに買い物頻度を減らすことができ、ラクになります。
大豆やひじき、ツナ缶にさば缶、トマト缶など、常温でおいておけるものが特におすすめ。いざという時、しっかり役に立ってくれます。
「主婦力を上げたい!」など、何かに突き進むと、ついつい足していきがちです。
料理の腕を上げたいとか、凝ったものを作りたいとか。それはそれでとても素敵な気持ち。
だけど、食事は生活の一部。ラクになりたいときは「やめてみる」とか「引いてみる」のも大切だと思います。
買い物に悩むのをやめる、献立を立てるのをやめる、工程と味付けはシンプルに。肩の力を抜いて、少しでもごはん作りをラクにしちゃいましょう。