10月1日から、ついに消費税が10%に。少しでもお得に買い物をするため、キャッシュレス・ポイント還元施策を利用している人も多いのではないでしょうか。しかし「お得だから」という理由だけで本当に自分に合った決済方法を選ばないと、かえって損をしたり使いすぎたりする可能性も。決済方法別のメリット、デメリットを紹介します。
各決済方法のメリット・デメリット
皆さんは、普段の買い物で使用する決済方法をどう選んでいますか?「あまり深く考えず何となく選んでいる」場合は、いま一度、それぞれの決済方法のメリット・デメリットを確認しておきましょう。
現金
メリット
- 収支をタイムリーに把握できる。
- 支払い方法がわかりやすく、複雑性がない。
デメリット
- クレジットカード会社やコード決済(※1)会社独自のキャンペーン、国のキャッシュレス・ポイント還元(※2)施策など、どのメリットも享受できないので、お得度はないに近い。
クレジットカード
メリット
- お買い物に応じてクレジットカード会社独自のポイントが付与され、お買い物券やマイル、景品、支払いなどに変えられる。
- クレジットカードの申し込みさえ完了すれば、その後の支払い方法に複雑さがない。
- 各種保険や、トラベル・レジャー関係の優待、また空港ラウンジの利用など、付帯特典が豊富。
デメリット
- 支払いが後から発生するため、収支の状況が把握しにくく、使いすぎになりやすい。
電子マネー
※大手スーパーなど小売店発行のものと、交通系ICカードに付帯するものを想定
メリット
- チャージ方式のため、利用額がコントロールしやすい。
- 小売店系の電子マネーは、ポイント還元率が高い日や値引きデーの設定がある他、現金の代わりに貯まったポイントで支払いも可能。特定の店舗でしか買い物をしない場合はお得に買い物できる。
- 交通系ICカードは交通機関の定期と財布の機能を兼ね、持ち物がコンパクトに。使えるお店も豊富。
デメリット
- 小売店系の電子マネーの場合、普段から系列の異なる複数店舗で買い物をする人は、系列店以外では使えないためポイントがなかなか貯まらない。そのため、ポイントが把握できなくなったり、失効してしまったりする可能性がある。
- 交通系ICカードはポイント還元があまりない。
デビットカード
※J-デビットではなく、VISAやJCBなど国際ブランドのものを想定
メリット
- 収支をタイムリーに把握できる。
- ATM手数料がかかるのを抑えられる。
- 利用限度額を設定できるカードもある。
- 使えるお店が多い。
デメリット
- キャッシュレス・ポイント還元の対象ではあるが、カード会社独自のポイント付与率やそもそものキャンペーン実施率は低め。
コード決済
メリット
- 各社ごとにキャッシュバックキャンペーンなどが開催され、上手に利用すればお得度が高い。
- スマホ1つで支払いが完結するので、財布を持ち歩かなくてもOK。
デメリット
- 店により、対応しているコード決済の種類がバラバラであるため、使い分けを前提にしなくてはいけない。
- スマホの電池が切れたら使えない。
- アプリの不具合などが発生する可能性があり、その時は使えない。
それぞれのメリット、デメリットを知ったうえで自分に合った決済方法を選びたいですね。でも「何だかややこしくて、よく分からない!」という方もいるでしょう。そんな時は、以下の「決済方法診断ツール」を使って、あなたに合った決済方法を見つけてください。
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生活・家計上手になるために、各決済方法への理解を深め、買い物を楽しんでくださいね。
※1.コード決済…QRコードやバーコードを用いた決済システムのこと。代表的なサービスにはPayPayやLINE payなどがある。
※2.キャッシュレス・ポイント還元…2019年10月から、政府により実施されている施策。クレジットカード、電子マネー、コード決済などを利用してキャッシュレス決済をすると、一部の店舗では2%や5%のポイント還元が行われる。