暑い夏もピークを超え、もうすぐ秋。とはいえまだまだ日中は30℃を超える日もあり、作ってから食べるまで時間が長いお弁当作りは、食中毒に注意が必要です。そこで今回は、備えておくと食中毒予防の強い味方になってくれるアイテムをご紹介します。
1. ラップ
時間が経ってから食べるお弁当。おにぎりを入れる場合は、素手で握るのを避けましょう。いくらしっかり手を洗ったとしても、手には黄色ブドウ球菌という食中毒菌が潜んでいます。ラップにご飯をのせてラップの上から握れば、黄色ブドウ球菌が付着する心配なく安心です。食べる際もラップに包んだまま食べれば、手の汚れや菌が付着することもありませんね。
2. 使い捨てポリエチレン製手袋
できあがったおかずを素手で触って詰めるのはNG。理由は先述のおにぎりと同じです。そのため、素手で触らず菜箸などで詰めることをおすすめしますが、例えば"デコ弁"は箸では作りにくいですよね。そんな時に便利なのが使い捨てのポリエチレン製手袋です。
ほうれん草や小松菜などの葉物野菜を、お弁当のおかず用として茹でて水気を絞る際も、手袋を活用するようにしましょう。
3. 仕切りカップ
最近ではSNSで、のっけ弁(ご飯におかずをのっけるお弁当)や隙間なくぎゅうぎゅうに詰め込んだお弁当がおいしそうと人気ですが、実は衛生的には問題です。その理由はおかず同士が接触していると、その接触した部分から傷みやすくなるため。
また、レタスなどの葉野菜でおかず同士を仕切ると見た目は良く仕上がるのですが、これもNG 。時間が経つと葉野菜から水分が出て、接している他のおかずも食中毒の原因になったり、傷みやすくなったりします。
そこでおすすめなのがおかずの仕切りカップです。昔からあるアルミ製のものはもちろん、最近はシリコン製や水分をはじく加工がされた紙製のものなど、カラフルなものも販売されています。活用すれば衛生的な上、お弁当に華やかさやおしゃれさをプラスしてくれますよ。
4. 除菌スプレー
調理に使うまな板や包丁、菜箸、盛り付ける前のお弁当箱。これらに除菌スプレーをかけ、ペーパータオルで拭き取ってから使うと、食中毒の原因菌の増殖を抑える効果が期待できます。ただし、調理器具やお弁当箱に使う除菌スプレーを選ぶ際には「食品や食器に使用しても大丈夫」と表示のある、キッチン用の除菌スプレーを使用しましょう。
5.保冷バッグ、保冷剤
食中毒予防に一番重要なのが温度管理。食中毒の原因となる細菌は一般的に30℃~37℃の環境で一番活発に増殖すると言われています。残暑とはいえ30℃を超える日も多いこの時期、お弁当をそのまま持ち歩けば、食中毒になるリスクはかなり高いということを忘れないでください。
お弁当をなるべく涼しいところで保管することはもちろん、保冷剤や保冷バッグも活用しましょう。ちなみに冷気は下に溜まるため、保冷剤はお弁当箱の蓋の上に乗せるのがおすすめです。
もうしばらく残暑が厳しい季節が続きます。ご紹介した便利アイテムをぜひ活用してしてみてくださいね。