100円ショップで買える酸素系漂白剤「オキシウォッシュ」。手軽に購入でき、洗濯や掃除、除菌・消臭などマルチに使える洗浄剤としてSNSで評判です。製造元の紀陽除虫菊株式会社に、オキシウォッシュの特徴などを伺いました。
「オキシウォッシュ」とは
特長
オキシウォッシュは2017年12月に発売した粉末タイプの酸素系漂白剤で、和歌山県の工場で作られている日本製の洗浄剤です。成分は過炭酸塩(酸素系)と炭酸塩、水軟化剤、過硫酸塩、界面活性剤。最適な洗浄力になるように配合した独自の処方が強みで、酸素の力で浮き上がらせた汚れを分解します。油汚れにも強いのが特長。掃除・洗濯にとマルチに使えます。
開発経緯
入浴剤や蚊取り線香の製造メーカーとして歴史のある同社ですが、以前から重曹やクエン酸、セスキ炭酸ソーダ、過炭酸ソーダといったナチュラル系洗浄剤も製造しています。
オキシウォッシュの開発について「従来より販売していた過炭酸ソーダをもとに、より洗浄力の高い配合でマルチに使える洗浄剤を、お求めやすい価格で皆さまにお届けしたい、という想いから誕生しました」と話してくれたのは同社広報の大田哲子さん。今では「100円ショップで手に入るオキシ」として有名な商品になりました。
豊富な"容量タイプ"
お試し使いができる「120g」の少量サイズから日常使いの「1kg」大容量まで、ライフスタイルに合わせて豊富な5タイプがそろっているオキシウォッシュ。100円ショップで買えるタイプは、120gと35g×3包の2タイプ。680gタイプと1kgタイプは、大型スーパーやドラッグストア、ホームセンター、インターネットサイトなどで購入できます。
使えるもの
衣類やカーテン、浴室の目地、玄関のタイルなど様々な場所に使えます。具体的には汗ジミや黄ばみ、泥汚れのほか、食器の茶渋、黒ずみ、水アカなどの汚れに対応。消臭効果があるのでペットによる汚れやにおいにも効果が期待できます。諦めていた頑固な汚れにぜひ使ってみましょう。
使い方
使い方は簡単です。まずオキシウォッシュ溶液を作りましょう。はじめに、40~60度の湯4Lに、オキシウォッシュ約30gを溶かします。"オキシ液"ができたら、汚れが気になっているものを約10分間、しっかりと浸け込みます。食べこぼしのシミが付いた衣類の場合は、そのまま洗濯機で洗濯を、茶渋の場合は水で十分すすぎましょう。
体感できる「直営店」
同社では2019年3月1日に、創業以来初めての直営店「KOKUBOショップ」を東京都江東区にオープン。同社が製造しているキッチン用品や家庭用品など約8600種類が常時販売されているほか、営業時間内であればオキシウォッシュを使ってしょうゆジミを落とす実演を見学することができます。
上の写真は、布に数時間しょうゆを染み込ませて落ちにくくしたものを、作ったオキシ液の中に入れて実演している様子です。酸素系漂白剤なので、お湯と酸素が反応してオキシ液が泡立っています。
本来なら「浸け置き」で大丈夫ですが、今回は時間の関係でしょうゆジミが付いた布をオキシ液の中で30秒ほど揺らしています。
取り出してみると、白くなっています! 茶色いしょうゆジミが付いていたとは思えないほど、白くなりました。
使えないもの
ウール混紡やウール製カーペットなどのウール製品、ペルシャ製カーペット、畳、シルク、革製品などの水洗いできない素材には使えないので気を付けてくださいね。
広報担当おすすめ使い方
大田さんは、オキシウォッシュの使い方を「汚れが強いときはオキシウォッシュを多めに入れて濃度を濃くしたり、浸け置く時間を長くしたりすると、汚れ落ちが良くなりますよ」と教えてくれました。「浸け置いた後は、十分にすすぎ流すことを忘れないでくださいね」。
実演のある直営店では、オキシウォッシュ製品の用途について対面でも答えてくれます。また書店ではオキシウォッシュが付録についたムック本も販売されているとか。100円ショップで買える酸素系漂白剤をぜひお試しください。