猛暑が続くこの夏。何をするにも億劫になりがちですが、暑い時期こそ実は油汚れを落とすのに最適なシーズンです。お掃除のプロによる、油汚れを落とす掃除方法を紹介します。
北海道札幌市で家事代行サービスを営むyurikaです。油が飛びはねたままのキッチンのコンロまわりや台所の壁。最後にいつお掃除したか思い出せますか? 年末の大掃除以来、それっきりという方も多いのではないでしょうか。半年経った今、実は夏こそが一番の掃除のタイミング。夏の暑い時は、頑固なベトベト汚れを浮かせて落とせるからです!
準備するもの
布巾、セスキ炭酸ソーダ水、スポンジ、ゴム手袋、重曹を用意します。それでは、油で汚れがちなコンロの五徳をきれいにしてみましょう。
ガスコンロの五徳
五徳を浸け置きできるような深めの容器に、70度以上のお湯と重曹約45グラム(大さじ3程度)を入れてよくかき混ぜます。コンロの五徳を外して容器の中に入れましょう。ポイントは70度以上のお湯を使うこと。熱いお湯がしつこい油汚れを浮かせて、落ちやすくなります。30分~1時間ほど放置した後、硬めのスポンジで擦って洗いましょう。なお、火傷には十分ご注意ください。
コンロ周辺
コンロ台についた油汚れは、重曹ペーストを使って落としましょう。重曹15グラム(大さじ1)に、40度のお湯を加えてペースト状になれば完成です。重曹は弱アルカリ性なので、酸性の油汚れを中和します。また、研磨作用もあるので油を吸収してクレンザーの役割にも。しつこい油汚れを落とすことができます。
布巾に重曹ペーストを付けて、コンロ台を拭きます。驚くほど油がきれいに落ちていきますよ。
キッチンの壁
油が飛びはねてベトベトになった壁。濡らした布巾で拭いても、油が伸びてしまうだけで汚れは取れません。
頑固なベトベト汚れは重曹ペーストを使って拭き落としましょう。軽い汚れには、セスキ炭酸ソーダ水を布巾に吹きかけて壁を拭くと良いですよ。
いかがですか? 油汚れが気になっていた壁がきれいになりました。セスキ炭酸ソーダも重曹と同様に、弱アルカリ性です。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりも、アルカリ性が10倍ほど強いのですが、セスキ炭酸ソーダには重曹のような研磨のできるクレンザー効果はありません。キッチンの汚れ具合を見ながら、重曹とセスキ炭酸ソーダを使い分けるといいでしょう。
なお、きれいに掃除をした後にキッチンの壁の油汚れを防止するためには、100円ショップなどでも売られている「油はねガード」などを料理のたびに使うのがおすすめ。きれいの維持につながります。キッチン周辺にセスキ炭酸ソーダ水や重曹を用意しておくと「こそうじ」もしやすいですよ。暑い時期だからこそ、気になる油汚れを落として、気持ちよく過ごしましょう。