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次々と食品値上げ! 2019年6月以降の値上がり商品と物価上昇に打ち勝つ心がけ2つ



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各食品メーカーの定番商品について、食品の値上げに関するニュースが続いていますね。値上げに向けて家庭でできる家計のダメージ対策を、FPに解説してもらいます。


値上げ商品と値上げ額(2019年4月~7月)

春先からいろいろな食品の値上げがニュースで報道され、食費が上がってしまうことを懸念している家庭も多いのではないでしょうか。まずは2019年5月末時点で発表されている値上げ商品の中から、主要なものを紹介します。

※本記事中の価格は希望小売価格を記載しています

4月1日

  • 雪印メグミルク株式会社「ナチュレ 恵 megumi 400g」: 240円→250円(4.1%↑)
  • 江崎グリコ株式会社「プッチンプリン 67g×3個」: 190円→200円(5.2%↑)
  • 北海道コカ・コーラボトリング株式会社「コカ・コーラ 1.5L」: 320円→340円(6.2%↑)

5月1日

  • キリンビバレッジ株式会社「生茶 2L」: 330円→350円(6.0%↑)
  • サントリー食品インターナショナル株式会社「サントリー 烏龍茶 2L」: 330円→350円(6.0%↑)
  • アサヒ飲料株式会社「十六茶 2L」: 330円→350円(6.0%↑)

6月1日

  • フジッコ株式会社「おまめさん 北海道黒豆」: 190円→200円(5.2%↑)
  • 東洋水産株式会社「赤いきつねうどん」: 180円→193円(7.2%↑)
  • 日清食品株式会社「カップヌードル」など: 希望小売価格を4~8%値上げ
  • ハーゲンダッツジャパン株式会社「ミニカップ」: 272円→295円(8.4%↑)

7月1日

  • カゴメ株式会社「カゴメトマトジュース」など: 出荷価格を5~10%値上げ

7月22日

  • カルビー株式会社「かっぱえびせん」: 90g→85gに(5.8%↑)

値上がりしたからといって食べる量を減らせるわけではないので、食品の値上げは家計にダイレクトに影響します。2019年10月からは消費税率も上がるので、収入は増えないのに支出ばかりが増えていくことになりかねません。今から何かできることはあるのでしょうか。

食品値上げ対策1: 食品ロスを減らす


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一般家庭から出る家庭系廃棄物789万トンのうち、可食部分と考えられる量(食べ残し、過剰除去、直接廃棄)は291万トン(※)となっており、36.8%がまだ食べられる部分です。普段の生活で、賞味期限切れになってしまったり、使い切れずに傷んでしまったり、冷凍庫の奥に入れっぱなしでミイラのようになっていたりして、食品を捨てていませんか?

1カ月の食費が4万円の場合、10%の食品廃棄をすると4,000円分にもなります。実際に計算してみると、思っていたよりも廃棄している食品の金額が大きくて驚きませんか。値上げ以前の問題として、まとめ買いをしても食べきれなかったらお金を捨てているのと同じ。食品ロスが出ないように必要な分だけを買い、食材を使い切ることができれば4~8%の値上げに打ち勝つことができるといえるでしょう。

※参考: 農林水産省 「食品廃棄物等の発生量(平成28年度推計)

食品値上げ対策2: お金を育てる(積立投資信託で運用)


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銀行口座に貯金していても、利息がほとんどつかないと感じていませんか。現在、一般的な銀行の普通預金金利は0.001%です。10万円を預けても、1年間の利息は税引き前でわずか1円。大事なお金を普通預金に入れたままほったらかしていては、この値上げラッシュについてはいけません。

具体的な数字でイメージしていきましょう。

「コカ・コーラ 1.5L」は320円が340円に値上げされました。値上げ前は10万円で312.5本買えましたが、今は294.1本しか買えません。別の見方をすれば、値上げ前の312.5本を買おうと思ったら312.5本×340円=10万6,250円が必要になります。10万円を普通預金に1年預けておいても1円しか利息がつかない(実態上は税金が引かれ利息はつかない)ので、お金は育っていません。そのため、通帳上のお金は元本割れしていなくても、実質的なお金の価値は目減りしていることになるのです。

そこで、物価の上昇に負けないようお金を育てていく必要があります。残念ながら元本保証(預けたお金の金額から、額が減らないことを保証するもの)で物価の上昇にかなうように増やせる運用商品はありません。リスクはありますが、時間をかけてコツコツ投資信託を買っていくとお金を育てることができます。

先日、FPである筆者のところに、月2万円ずつ投資信託を買い、15年間積み立てて360万円の元本を550万円にした方がご相談に来られました。多少のリスクはありますが、投資信託の利用をすることで、15年で資産を約1.5倍に育て上げたのです。

もちろん、投資信託の銘柄によって増え方は異なりますし、保険や定期預金と違い「いつ・いくらになる」かわかりません。また積み立ての途中で元本割れすることもあります。しかし、毎月の貯金の一部を投資信託で積み立てていくと、このような増え方をするケースもあるということは知っておきましょう。

食品の値上げや消費税アップを嘆いていても何も変わりません。今の自分に何ができるか具体的なアクションをおこしていくのが大切です。食材を大切にすれば節約になり、お金を育ててていくことは長い視点で考えると役に立つ資産形成になることでしょう。食品値上げを一つのきっかけとして、自分の家計を見直してみましょう。


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