キリンビール株式会社が2018年3月に発売した新ジャンル「本麒麟」。「ビールみたい」との声が多数寄せられる商品で、2019年1月下旬時点で累計販売数量1,000万ケースを突破。発売から約10カ月での1,000万ケース突破は、同社にとって過去10年の最速記録になるといいます。
新ジャンルで同社の人気商品といえば、2005年発売の「のどごし」を思い浮かべる人も多いことでしょう。のどごしと本麒麟の売り上げを比較してみると、「ビール類の消費総量自体が下降トレンドにあるため、『本麒麟』は同期間比では『のどごし』に届きませんが、過去10年の当社新商品では断トツの売り上げNo.1で、のどごし以来のヒット商品となっています」(キリン株式会社広報)とのことです。
人気の要因としては、「新ジャンルではあるものの技術やホップにこだわり、ビールのような力強いコクや飲みごたえを実現」したという点にあるのではないでしょうか。2019年1月中旬製造品よりリニューアルとなり、力強いコクをさらに向上。長期低温熟成とアルコール分6%はそのままに、ドイツ産ヘルスブルッカーホップを増量してリニューアルしました。
前述ののどごしは、「のどごしとキレ」が特徴。「コクと飲みごたえ」が持ち味の本麒麟とは、同じ新ジャンルではあっても方向性の異なる内容となっています。
本麒麟の市場価格は350mlが145円前後、500mlが203円前後(共に税込)。消費者からは、「おいしいビールのようで、飲みたくなり、買う本数が増えると思う」(40代女性)、「他の新ジャンル商品と比較して、安っぽさがなく本格的な味わい」(40代男性)との声が寄せられているといいます。
ビールより低価格ながら満足度の高い味わい、まだ飲んでいない人はぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。