キッチンの排水口の汚れは、「トクバイ」ユーザー向けアンケートでは2人に1人が悩んでいるという結果が出た場所。ヌメリやにおいが発生しやすく、掃除をするのは大変ですよね。そんな排水口ですが、掃除のコツをつかめばきれいに保つのは意外と簡単そう。専用アイテムも紹介します。
みんなの悩みNo.1は「排水口」
トクバイニュースが2018年10月に行ったアンケートによると、「自宅の中で汚れが気になる場所」の第1位が「お風呂の排水口」(54.1%)、第2位が「キッチンの排水口」(52.3%)でした(※複数回答可)。お風呂とキッチンの排水口が悩ましい家の汚れのツートップという結果です。
そこで今回、キッチンの排水口洗浄剤「ルックプラス 清潔リセット」を製造販売しているライオン株式会社に、キッチンの排水口を清潔に保つコツを聞きました。同社にて役に立つ掃除方法などを研究しているリビングケアマイスター・吉井和美さんが教えてくれます。
排水口はこんなに汚い
「排水口の汚れとにおいが気になる」との声が多いキッチンの排水口。見た目に汚いだけでなく、シンク周りに嫌なにおいが漂うことは、本当に悩ましいところです。「排水口の汚れの代表といえば、ヌメリですね」と話す吉井さんが、ちょっと怖いヌメリの真実を教えてくれました。
「排水口やストレーナー(ゴミ受けカゴ)にはたくさんの菌が付いています。ライオン株式会社が行った調査によると、排水口1平方センチメートルあたり10万~10億個もの菌を検出しました」。
一部の菌は、乾燥などから身を守るために粘着物質を生成する性質を持っています。この粘着物質が他の汚れや細菌と絡み合って付着したものが「ヌメリ」の正体だといいます。
スッキリ取り除かないとヌメリが増殖!
もう1つ、ライオン株式会社による怖い実験結果もあります。50mlのガラス容器2つにそれぞれ15gずつキャベツの千切りを入れ、一方にだけ排水口から採取したヌメリ1.5gを混ぜ、キャップをして30℃の状態で24時間放置しました。その結果がこちらの写真です。
ヌメリを混ぜたほうはそうでないほうに比べてキャベツの腐敗が早く進み、かつヌメリも増殖。そしてキャップを開けると嫌なにおいも……。この結果から、ヌメリのある場所に食材があると、ヌメリがさらに増えることがわかります。つまり、生ごみが集まりやすい排水口では、ヌメリを放置するとどんどんヌメリが増えるというわけです。
月2回の排水口リセットを!
「排水口のヌメリ対策としておすすめなのは、月2回の"リセット掃除"です」と吉井さん。上記の実験結果からわかるように、ヌメリが少しでも残っていると、さらなるヌメリを誘発してしまうため、しっかり取り除くことが大切だそう。「どうせすぐヌメリが付くからと、ヌメリをしっかり落とさずに掃除を終了してしまうのはダメ。ヌメリをしっかり落とすことで、次のヌメリ汚れが目立つまで時間がかかるようになり、頻度としては月2回の掃除できれいな状態をキープできるようになります」。
専用アイテム「ルックプラス 清潔リセット」
キッチンの排水口洗浄剤である「ルックプラス 清潔リセット」は2018年3月に発売の商品。簡単にきれいをキープしたいというニーズの高まりや、1日の終わりにキッチンをきれいな状態に戻す「♯キッチンリセット」ブームから発売に至りました。商品開発の背景には、気持ちのよいキッチンを簡単に手軽に手に入れられるアイテムを生活者に届けたいという思いがあるのだとか。
特徴は、嫌なヌメリを触らず簡単に落とすことができる点。1包分の洗剤の粉を排水口に振りかけ、約200ccの水をまわしかけるとモコモコの泡が発生し、そのまま30分以上おいた後に洗い流せばすっきりきれいな排水口に。消臭効果と99.9%の除菌効果もある優れものです(※塩素系の洗浄剤なので、必ず換気を良くして使いましょう)。
さらにできること
月2回のリセット掃除に加え、排水口をきれいにキープするために日頃からできることを吉井さんに聞きました。
「ストレーナーにたまる生ごみはヌメリの栄養源となるため、こまめに処分するようにしましょう。また、排水トラップの奥のパイプの部分はパイプクリーナーを使って掃除してください」。
2人に1人が「気になる」と答えた排水口の汚れ。ブラシなどでこすって落とすこともできますが、触りたくないという人は専用の洗剤に頼るのも手段の1つです。すっきり気持ちいいキッチンをキープするために、月2回のリセット掃除を実践してみてはいかがでしょうか。
調査概要
- 調査時期: 2018年10月22日~27日
- 調査対象:「トクバイ」アプリユーザー
- 調査数: 男性31名 女性302名 合計333名
- 調査方法: インターネットアンケート