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日本全国にいるトクバイニューススタッフに、地元の都道府県の魅力を教えてもらう本企画。今回はレシピライターとして活躍するゆきりちさんに、秋田県の魅力をレポートしてもらいます。連載第1回を記念して、キュートな秋田犬にも登場してもらいます!
秋田県といえば?
こんにちは。トクバイニュースでレシピ記事のライターをしている「ゆきりち」です。今回は秋田県に住む私が、秋田のおすすめポイントやグルメを紹介します。
突然ですが、皆さんは秋田にどんな印象を持っていますか。まず頭に浮かぶのは、「なまはげ」や「きりたんぽ」などでしょうか。これらの有名な秋田名物の他にも、「田沢湖」「男鹿半島」「乳頭温泉」「かまくら」など、挙げればキリがないくらい秋田にはおすすめのスポットやグルメがあります。
そんな秋田名物の中から、今回はしぼりにしぼった特におすすめのものを紹介します。
話題のスポット「秋田犬ステーション」
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ロシアのプーチン大統領やフィギュアスケートのアリーナ・ザギトワ選手に贈られたことでも注目をあびた「秋田犬」。どっしりとした体つきともふもふの毛並み、つぶらな瞳に愛嬌のある顔立ちが最高な日本生まれの犬種です。
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そんな人気沸騰中の秋田犬に会うべく、JR秋田駅から徒歩10分程度の場所にある「秋田犬ステーション」に行ってきました。秋田犬ステーションは、毎週火曜・土曜・日曜に秋田犬と会える観光施設。ふれあいはできませんが、写真撮影が可能で人気を集めています。
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秋田犬の未来のために……「ONE FOR AKITA プロジェクト」
秋田犬は、正式には「あきたいぬ」と読みます。大型でがっしりとしていて、耳は三角の立ち耳、くるりとした巻き尾などの見た目が特徴です。また東北生まれらしく、寒さに強い犬種だといわれています。一般的には秋田犬というと茶色(ブリーダーやペットショップでは「赤毛」という)をイメージする人が多いでしょうが、虎毛や真毛といった毛色も存在します。
注目をあびている秋田犬ですが、実は年間の犬籍登録数(人でいう戸籍)は4万頭以上いた1970年代をピークに下降して、現在の国内登録数はわずか2,700頭。鈴木さんによると、昔は秋田犬を散歩させる光景が普段の生活の中でたくさん見られたそうです。しかし今は秋田在住の人ですら家の周りなどで秋田犬を見かけることは少なくなったのが現状です。
秋田犬の頭数減少や飼育放棄による殺処分など、秋田犬が抱える課題を解決するために立ち上がったのが「ONE FOR AKITA プロジェクト」。このプロジェクトでは、秋田犬の未来のために「飼育頭数の拡大」と「殺処分ゼロ」を目指します。
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秋田犬は忠実な半面、飼い主以外には心を開きづらい犬種だといいます。現在、秋田犬ステーションを運営する一般社団法人ONE FOR AKITAには11頭の秋田犬がいますが、うち保健所から引き取った保護犬4頭は、飼育放棄された経験から人への警戒心がとても強かったそう。
ただ秋田犬は頭がものすごく良く、「この人は大丈夫」という相手の見極めは早いそうです。鈴木さんはまずは心のケアからはじめ、人への信頼を高めることで、未来の里親さんに出会うための準備を日々行っています。秋田犬ステーションは、その保護犬が里親と出会える場所にもなっています。
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冒頭で秋田犬ステーションでは秋田犬を触ることはできないと説明しましたが、その理由はストレス軽減のため。その代わりに写真には120%のカメラ目線で応えてくれますよ!
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「秋田犬は、絶滅の危機があり昭和6年に国の天然記念物に指定されています。秋田犬ステーションには、犬とのコミュニケーションを求めて訪れる方もいらっしゃいますが、知らない人に触られることが、犬にとっては緊張状態を強いられてしまうことを理解いただけると嬉しいです。カメラを向けると良い顔で撮影に応えてくれるので、写真を通じてコミュニケーションをとっていただければ」と、鈴木さんは笑顔でおっしゃっていました。
秋田犬グッズが満載!
秋田犬ステーションには、目を引くかわいい秋田犬グッズも色々と販売されています。
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同ステーションで販売されている公式グッズを購入すると、売上の一部が秋田犬の保存・保護のための寄付金となります。つまり私達もグッズを買うことで、秋田犬の未来のための活動に参加できるのです。
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なお公式グッズは秋田犬ステーションのほか、JR秋田駅や秋田空港、秋田県内の道の駅(一部)、特設WEBショップでも購入できます。
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短い時間の取材でしたが、私も秋田犬の魅力にどんどん引き込まれました。皆さんもぜひ秋田犬ステーションを訪れ、その魅力にハマってみてください!
秋田県のおすすめ食材
秋田犬の次は秋田に来たらぜひ味わってもらいたい、そして、もしいつものスーパーで見つけたらマストバイのおすすめ食材を紹介します。秋田といえばきりたんぽ鍋や稲庭うどんがメジャーな食べ物ですが、今回紹介するのは「いぶりがっこ」「とんぶり」「しょっつる」の3つ。皆さんはいくつ知っていますか。
全部知らないという方もぜひこの機会に知っていただき、家庭の食卓に「秋田」を取り入れてもらえれば嬉しいです。
おすすめ1: 「いぶりがっこ」
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秋田名物、大根を燻製にした漬物です。「いぶり→燻した」「がっこ→漬け物」という意味。クリームチーズとの相性がとても良く、オシャレな飲食店などではワインのおつまみとしてチーズやクラッカーと組み合わせて出されることも。秋田県人からすれば、小さな頃から食卓に並んでいた「がっこ」がオシャレな店で出てくることに不思議な感じもします(笑)。
スモーキーな味わいとパリパリの食感がアクセントになるので、そのまま食べるだけでなく、ポテトサラダやタルタルソース、チャーハンの具材にするのもおすすめです。
おすすめ2: 「とんぶり」
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見た目や食感がキャビアに似ているため、「畑のキャビア」とも呼ばれます。実はこちらの食材は、魚卵ではなく「ホウキギ(コキア)」という植物の種子なんです。秋田では昔から、長芋や食用菊、大根おろしなどと一緒に醤油で食べるのが一般的。主張しすぎない味なので、どんな味付けにも合いますよ。私はよく納豆やツナマヨに混ぜたり、サラダのアクセントにしてプチプチ食感を楽しんでます。
おすすめ3: 「しょっつる」
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魚のハタハタと塩だけで作られる、伝統的な琥珀色の魚醤。漢字では「塩魚汁」と書きます。しょっつるを使ったメニューとしては、ハタハタやタラなどの魚と一緒に野菜を煮込む「しょっつる鍋」がメジャーですが、最近ではB級グルメとして「しょっつる焼きそば」も普及しています。
魚を原料としていますが臭みは少なく、コクと旨味のある塩の液体調味料のような感じ。普段の料理にももちろん使えます。和食だけでなく、ラーメンやチャーハンなどの中華、パスタやサラダなどの洋食にも合いますよ。私のおすすめは、ごま油としょっつるを混ぜておにぎりに塗って焼く、焼きおにぎり! 風味が抜群です。
今回紹介した3つは、どれもご飯がすすむ食材や調味料。秋田は米どころなので、ご飯に合う名物食材がたくさんあるのです。
これから寒い季節を迎えますが、冬の秋田も最高。「なまはげ柴灯(せど)まつり」「横手のかまくら」「湯沢の犬っこまつり」「大館(おおだて)のアメッコ市」など、冬の伝統行事もたくさんあります。さらに雪見温泉なんて感動ものですよ!
まだまだおいしい秋田、素晴らしい秋田を紹介したかったのですが、今回はこの辺で・・・(涙)。いつかぜひ秋田へいらしてくださいね。