使いたい時にサッと機動力よく使えて、"小掃除"の習慣に最適なコードレススティッククリーナー。前回の記事では、そのメリットと最近の傾向、選ぶ際のポイントをご紹介しました。
今回からは2018年の各社最新モデルのコードレススティッククリーナーの中でも、上位モデルでありながら比較的リーズナブルで、性能、機能、使い勝手においてバランスがよく、しかも+αの独自性があり、コスパが高いと感じた筆者おすすめの3製品をご紹介していきます。
アイリスオーヤマ「極細軽量スティッククリーナー IC-SLDCP5」
"モップ"の採用でついで掃除が簡単に
トップバッターは、アイリスオーヤマが2018年6月に発売した「極細軽量スティッククリーナー IC-SLDCP5」。11月16日時点でのオンライン直販サイトでの販売価格は2万4,800円(税抜)。"値ごろ感"を1つの訴求ポイントとするアイリスオーヤマのラインナップの中では少々高めの価格設定ながら、他社の同等スペックの製品と比べると手の届きやすい価格と言えます。
ユニークなのが、業界初の「静電モップクリーンシステム」の採用。本体には、モップとそれを収納しておくためのケースが搭載されており、スティッククリーナーで掃除をしながら、家具や家電の上のホコリなど床以外のゴミに気が付いた際に通常のモップと同様にサッとその場でモップで絡め取ることができます。掃除機本体にモップが備え付けられているため、わざわざモップを取りに行く手間もなく、動線よく"ついでに"掃除ができるのがメリットです。
モップに採用されているのは、帯電しやすいポリプロピレン素材。本体に搭載しているナイロン製のモップケースに収納することで、帯電させて静電気を発生させ、ホコリの吸着力をもう一度復活させることができます。
さらに、使用後はスタンド下部にある差込口にモップを差し込むと、金属製の放電プレートが除電し、そのまま掃除機本体でモップに付いたホコリを吸引できるというスグレモノ。モップには特殊な加工を施した繊維が採用されており、細かなホコリまで吸着した後も水洗いして繰り返し使えます。
従来品の約3倍の吸引力
掃除機としての性能は、「DCブラシレスモーター」と呼ばれる部品と独自設計のファンの採用、吸引力の圧損を抑える風路に改良したことで、従来品の約3倍の吸引力を実現。また、「サイクロンパワーヘッド」と呼ばれる自走式のヘッドブラシを採用。前方のパワーヘッドでカーペットなどに絡まった糸ゴミなど細かなゴミを掻き出すことができ、真空度を高めた後方の吸引口では高速回転するサイクロン気流を発生させて砂などの比重の重いゴミまで浮き上がらせて効率的に吸引することが可能です。
紙パック式で、約3年分の交換用紙パックもセット
集じん方式は紙パック式を採用しているのも特徴。溜まったゴミはパックごと破棄、交換するだけなので、ダストボックス式に比べてメンテナンスが楽な点がメリットです。反面、ランニングコストが必要ですが、なんと約3年分の交換用の紙パックが同梱されています。
本体の重心は下方にあるタイプで、単独で自立するのも特長。重量約1.4kgと界最軽量クラスで軽快に掃除ができます。
もちろん、付属の「すきまノズル」を装着すれば、ハンディクリーナーとしても使用可能。ただし、ハンディとして使用の際は、本体の径が太く、重量もそれなりにあるため、手が小さかったり力が弱かったりする場合は使いづらいと感じるかもしれません。よって、フロア用の掃除機を主体に、ハンディ掃除機としても時々活用できれば十分といったスタンスの人に向いている商品だと思います。
アイリスオーヤマ「極細軽量スティッククリーナー IC-SLDCP5」仕様
- 本体サイズ: 幅約23.6×奥行約21.0×高さ約109.8cm
- 収納時のサイズ: 幅約22.4×奥行約16.3×高さ約104.3(フロアヘッド、スティックハンドル装着時)
- 重量: 1.4kg(フロアヘッド・スティックハンドル・バッテリー含む、モップ帯電ケース含まず)
- 充電時間: 約3時間
- バッテリー種類: リチウムイオン2次電池(1,500mAh)
- バッテリー寿命: 約500回(充電回数)
- 集じん方法: 紙パック式
- 連続運転時間: 標準モード約20分、ターボモード約8分、自動モード約30分
- 集じん容積: 0.3L
- 付属品: 充電アダプター、充電スタンド、すき間ノズル、静電モップ、モップ帯電ケース、使い捨てダストパック×25枚