「コストコ」でのショッピングの醍醐味の1つに、おいしい肉を挙げる方も多いことでしょう。中でも、厚くカットされた食べ応えのある米国産の牛ステーキ肉は、絶品と呼び声が高い大人気商品。今回はコストコで販売されているUSビーフについて詳しく解説します。知ればきっと、さらにおいしく感じるはず!
チョイス? プライム? コストコの牛肉のグレードとは?
コストコの売り場でUSビーフのラベルを見ると、「チョイス」や「プライム」と書かれていますね。これは米国農務省(USDA)とANS(農業販売促進局)による品質の格付けグレードのこと。日本の牛肉が「A5ランク」など格付けされていることと同じ概念です。USビーフにはグレードは8つあり、その牛肉の「肉質等級」と「歩留まり等級(可食部の多さ)」によって決まるとのことです。
食べるときの味わいや柔らかさによって上から、
・プライム
・コマーシャル
・チョイス
・ユーティリティ
・セレクト
・カッター
・スタンダード
・キャナー
以上8グレードに分類されます。このうち、別の指標である「成熟度」が5段階中上から2段階目までで、筋肉組織がなめらかで鮮やかな赤色の若年牛に限ると、上から順に、
・プライム
・チョイス
・セレクト
・スタンダード
の4グレードに絞られます。
これらの格付けが高いほど柔らかくジューシーな肉だと思っていいでしょう。コストコではこのうち上位2つのグレードである「プライム」と「チョイス」のみを販売しています。柔らかさやジューシーさに定評がある理由がよくわかりますね。
なお、肉質等級を判断する項目の中でも特に「脂肪交雑」は、赤身の中に入った脂肪分のことを意味します。いわゆる「サシ」のことです。その肉のフレーバーやジューシーさに直結するため、とても重要な項目です。この脂肪交雑が多い順から10段階中3段階目までだと「プライム」に、4~6段階目までは「チョイス」になります。
徹底的な品質管理のもと、冷蔵で出荷
アメリカの広大な牧場でストレスなく育った子牛は1歳で肥育場へ。徹底された品質保証システムのもとで、半年過ごしてから出荷されます。1体ずつ獣医師により検査され、健康な牛のみが加工されます。
加工された肉は0~4℃のチルド状態で出荷。日本へは1度も冷凍されずに輸入されてきます。冷凍されないことは、柔らかさや味わいのよさだけでなく、輸送中に熟成が進み、たんぱく質がうまみ成分のアミノ酸にかわるというメリットもあるそうです。
調理のしやすさにもこだわったカッティング
さらにコストコのUSビーフは、家庭での調理のしやすさにもしっかり配慮したカット法が採用されています。筋切りを丹念に行うことで焼く前に手間を加える必要がないほか、ステーキ肉に関しては2.5cmの厚みでカットすることで、火が通り過ぎてしまいにくいように工夫されているのだとか。
おすすめは「プライムビーフサーロインニューヨークカット」
コストコ精肉部門バイヤーの今いちおしの牛肉は、「プライムビーフサーロインニューヨークカット」(678円 / 100g)。
商品名の通り、アメリカの格付けで最高級のプライムグレードのサーロインステーキです。
豊富な霜降りとジューシーな味わいが特徴。それなりの価格ではありますが、最高品質のステーキとしてはとてもお値打ちに違いありません。
ちなみに「ニューヨークカット」とは、厚みのあるカッティングのこと。最高級の牛肉を最もおいしい焼き加減で食べるのにふさわしいカット方法です。
バラエティ豊かだから、シーンに合わせて選んで
そのほか、「アメリカ産チルドビーフチョイスヒレステーキ」(768円 / 100g)「アメリカ産チルドビーフチョイスリブアイ(上ロース)ステーキ」(538円 / 100g)などもおすすめとのこと。
チョイスグレードも上位ランク。柔らかさやジューシーさをしっかり堪能しつつ、かたまり肉ならではの満足感も楽しみたい方にぴったりの牛肉です。ローストビーフやビーフシチューなどにアレンジしても絶品とのことです。
また、季節によってはTボーンステーキやトマホークステーキなどの骨付き肉も販売しているそう。コストコにはパーティーやBBQなどのイベントだけでなく、普段の食事でもぜひ活用したい牛肉が揃っています。グレードの違いを知って、シーンに合わせて選び分けるのが賢いショッピングといえそうです。