マイホーム購入や子どもの学費、自分たちの老後資金などを目的として貯金に励む方は多いものの、なかなか思うように貯まらないこともありますよね。貯金上手な人はどんな方法で貯金しているのか気になりませんか。今回は節約系の投稿で人気のブロガー・インスタグラマーさんたちに、貯金の方法やコツを聞いてきました。
「年間100万円貯金節約ブログ」ブロガー ななさん
「低収入でも専業主婦でも幸せな生活をしよう! 」をモットーに、生活や家計の提案をするブログを書いているななさん。夫(40代前半)と息子(中2)の3人家族で、手取り年収410万円から、年間なんと約150万円を貯金にまわしています。ななさんは結婚をしてから本格的な貯金を始めたそうです。
「結婚当初は『失業など思いがけないときに備える最低限の貯金』を作るために貯金をしていました。結婚から8年後に自宅購入をし、それ以降も最低限の貯金はキープ。さらなる上乗せ分は、『住宅ローンの繰り上げ返済用』としています」。
そんなななさんの貯金方法は、「節約してお金を浮かせ、貯金する」というものがメインです。
「住宅ローン・通信費・保険などの固定費は、常に今よりもコストパフォーマンスが良い商品がないかをネットを中心に情報収集しています。特に通信費の分野は、1~2年でもかなり商品ラインナップや料金体系が変わってくるので、ネットを見ていて気になった広告をチェックしています。最近は携帯電話料金を節約するために、『050番号付き格安SIM(※)』で月額645円というものを契約しました。私の生活スタイルならば、携帯代はこれでOKです」。
※050番号付き格安SIM…050から始まる電話番号が持てるデータSIM
また、最低限の貯金(手取り年収分程度)を残して、あとは住宅ローンの繰り上げ返済に回しているそう。
「手元の貯金は増えないものの、こうすることで銀行に払うはずだった金利分のカットができます。例えば、借入額1500万円・金利1%・借入期間30年だと、10年目で100万円繰り上げ返済をすると、期間短縮型ならおよそ20万円分もの金利を払わずに済みます。つまり、この金利分を資産運用にまわすことができ、貯蓄できたことと同じになるのでとてもお得です」。
「更に早期完済をすることで、完済以降は今まで支払っていた住宅ローン分を貯金することができます。現役のうちに完済できれば、貯金のペースアップが望めます」。
ななさんは(1)固定費を節約をして無駄な支出を減らす(2)先を見越してお金の支出をコントロールする、という2つの方法でお金を上手に貯めています。
節約系インスタグラマー la_kurashiさん
手取り月収が20万円のつもりで暮らし、残った金額を貯金する「手取り20万円のつもり暮らし」を基本とした生活スタイルを、インスタグラムに投稿していて人気のla_kurashiさん。今のスタイルでの貯金を始めたきっかけは、結婚1年目でマイホームを購入し、貯金がなくなったことだそう。子どもを大学まで行かせるために「手取り20万円のつもり暮らし」という方法で貯金を始めたといいます。
そんなla_kurashiさんは4人家族。 夫(30代後半)と子ども2人(4歳1歳)と暮らしています。手取り年収は350万円程度で、年間の貯金額は一昨年が80万円、昨年は150万円だったとのこと。
「我が家は手取り月収が25万円ですが、『手取り月収が20万円のつもり』で暮らすことで月収の残りとボーナスを貯金しています。年払いの料金なども月割りし、月収から毎月積立てて支払うことでボーナスに手を付けることなくコントロールができています」。
la_kurashiさんは貯金をしていくために、出費をおさえて節約することを心がけています。食材は週に1回激安スーパーでまとめ買い。また別のスーパーを利用するときも特売日をめがけて行き、激安スーパーより安い魚やヨーグルトなどを購入しているといいます。
さらに、クレジットカード(以下クレカ)の使い分けも効果的だとか。クレカで支払えるものはクレカ払いをし、ポイントをもらっているそうです。メインで利用しているのは楽天カード(100円で1p)ですが、スーパーで買い物をするときはそのスーパーが発行しているクレカを使っています。そうすることで、クレカ会員限定の特典が適用されることもあるそうです。ちなみに、クレカ決裁をした場合、即座にその金額分の現金をクレカの引き落とし用口座に入れているのだとか。手元の残金がわかり、クレカの使い過ぎ防止になります。
「最近はポイントサイトを利用したポイ活(=ポイント活動の略)もはじめました。お友達紹介やポイント還元案件を少しずつ始めてポイントを貯め、貯めたポイントでお得な買い物ができています」。
加えて、株やふるさと納税も旦那さん主導でしています。「ふるさと納税効果で住民税が安くなり、手取り収入が増えました。返礼品はおもに鶏肉や鮭など日常の料理に使用でき、かつ量の多いものを選んでいます」。
la_kurashiさんはインスタグラムでやりくりを公開していますが、SNSを通じて応援してもらえることで節約を頑張れているのだそう。貯金を頑張るためにはモチベーションを保ち続けるのが大事。もしモチベーション維持に悩んでいる方がいたら、la_kurashiさんのようにSNSで家計を公開してみるという手もアリかもしれませんね。
la_kurashiさんは(1)年一括払いの料金なども月々の予算に組み込みやりくり(2)激安スーパーや特売日を利用して食費を節約(3)クレカやポイ活でポイントをGETしてお得に買い物(4)株やふるさと納税を利用して、収入を増やしたり返礼品で食費の節したりする、などの方法を上手に使って貯蓄に励まれていました。
「かっぱ主婦の井戸端会議」ブロガー みてみてさん
お金や子育てにまつわる情報を、ブログを通じて発信されているみてみてさん。夫(30代前半)と子ども2人(5歳2歳)の4人家族で、手取り年収460万円から年間約70万円の貯蓄に加え、学資保険などへもお金をまわしています。
「数年前までは貯金どころではないカツカツの状況でしたが、夫の転職を機に家賃補助が出るようになったので、浮いた分でしっかり貯金することにしました。転勤族でマイホームの予定はないので、貯金の目的は生活水準を上げすぎないように家計を引き締めることです」。
そんなみてみてさんは、お金を上手に貯めたり使ったりするために、いろいろな制度をフル活用。「うちは男の子が2人いるので、食費がかかりがちです。食材をお得に手に入れるために利用しているのがふるさと納税。返礼品はすべてお米になるよう納税先を選んでいます」。
また、みてみてさんは2年前から投資信託と株主優待目的で「NISA」にもチャレンジしているそう。みてみてさんが買っている株式はスーパーマーケットの「イオン」のもので、半年ごとに買い上げ金額の3%がキャッシュバックされるだけでなく、映画(イオンシネマ)のチケットが1,000円(大人・大学生・高校生の料金)になったり、全国150か所以上にあって無料のドリンクサービスなどが受けられる「イオンラウンジ」を利用できたりと、優待が豊富なので重宝しているそう。娯楽費も節約できるとは嬉しいですね。
さらに家計管理をよりわかりやすくするために、年間一括払いの学資保険や自動車保険、自動車税はすべて月額に換算して毎月の家計予算に組み込み、「その月に支払ったつもり」で積み立てているのだとか。この方法は2人目に紹介したla_kurasiさんと共通していますね。
「支払い月までコツコツ積み立てるので大きな出費にも動じず、ボーナスをあてにしない家計管理が可能になります。もし年度の終わりに余剰金が出た場合は、貯金に回せますよ」。
みてみてさんは家計簿も厳しめにつけています。「毎月しっかり家計管理をすることで、ボーナスに手を付けることなく生活できています。ボーナスは夫のお小遣いや家族でのレジャーなどに回せるし、家計全体にメリハリがつくのでオススメです」。
(1)ふるさと納税で食材をGET &住民税の節税(2)投資信託やNISAでお金を増やす試み(3)年間一括払いの料金は月々の予算に組み込みボーナスに手を付けない(4)家計簿を厳しめにつけ家計をしっかり管理、というような方法で貯蓄がしっかりできているとのことでした。
まとめ
貯金上手な方が実行している貯金方法は、まとめると以下の通りです。
- 固定費の削減・節約
- ローンは繰り上げ返済し、手元の貯金を増やすことにこだわりすぎない
- 年一括払いの料金を毎月の予算に組み込み、ボーナスに手を付けない
- 激安スーパーや特売日の利用で食費節約
- クレカ払いやポイントサイトでポイントをゲットしてお得に買い物
- ふるさと納税で食費を返礼品に選び食費節約 &住民税減
- 株式投資で株主優待を上手に活用
- 家計簿をしっかりつけ、収支をクリアに
「節約」「運用」など、貯金・貯蓄のためにできることはたくさんあります。やりくり上手な3人の方法を参考に、家族のライフスタイルやライフステージにあった方法を見つけてくださいね。