創業62年、下町新小岩で根強く人気がある大衆酒蔵「鳥益」。特に人気があるのが、創業より注ぎ足されているタレで提供される大きめの焼鳥だ。そんな鳥益がテイクアウトで提供する牛100%ハンバーグが月間600食以上売れる大人気商品となり、各メディアで話題となっている。
生のミンチ肉に焦げ目をつけた状態で真空状態に。こうすることで焼く手間が省け、味のバラつきが少なくなるという。とても簡単に本格ハンバーグを自宅で楽しむことができると老若男女を問わず、リピーター続出の大人気商品「鳥益ハンバーグ」。調理方法は2パターンあり電子レンジ(500W)の場合、4分30秒~5分間加熱で、湯煎の場合は18~19分加熱するだけなので、この間に他の作業ができると主婦からも好評だ。
調理方法は湯煎がオススメ。焦げ目をさっと付けただけで、ほぼ生肉の状態で真空パックしているため、旨味と肉汁をしっかりと中に閉じ込めているので、箸をいれるとジュワーっと肉汁が溢れ出す。ソースなどをかけなくても、しっかりと下味がついているのでそのまま食べてもおいしい。牛100%のため、肉の旨みを噛み締めることができるハンバーグだ。
購入方法は通販がメインだが、直接店舗で購入することもでき、店舗では鳥益ハンバーグを使ったロコモコ丼をテイクアウトすることもできる。
「なぜ焼鳥屋がハンバーグ?」と質問されることが多いと、鳥益の榑林専務は話す。「きっかけは単純で牛肉が好きだったから(笑)」と、笑顔で話しをしてくれた。飲食店は朝から晩まで、仕込み作業から営業で時間が取れないことが多く、商品開発やマーケティングが疎かになりがち。またこれらの合間に発注業務などの事務作業をこなすと、さらに時間の捻出が困難になってしまう。鳥益では、できる限り無駄を省き時間を捻出することで、商品開発やマーケティングの時間に充てるように工夫しているという。例えば、今まで締め作業後に店のFAXの前で15分~20分かけて日々の受発注業務をしていたが、「CO-NECT」という受発注システムを導入したことで今は1日5分もかからず、しかも店でも家でも場所を選ばずに発注できるので工数削減に大いに役立っているのだとか。「一度この便利さを知ってしまったら、もうFAXでの発注には戻れない」と榑林専務は話す。積極的にこのような便利なサービスを取り入れたことで、焼鳥屋からハンバーグが生まれたのだという。
今後もお客様のニーズや時代の流れを読み、商品開発や飲食店サービスのあり方について模索していくという鳥益に、ぜひ一度足を運んでみてはいかがだろうか。