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【日本最大のウイスキー生産地】鹿児島県の蒸留所で聞いたジャパニーズウイスキーの魅力


鹿児島県は、日本のウイスキー生産地として意外にも注目されています。特に嘉之助蒸溜所は、140年の焼酎製造技術を活かし、「KANOSUKE」という独自ブランドを展開。彼らのウイスキーは、独特の柔軟な蒸留法や、焼酎用の古い樽を用いた熟成法で、ユニークなフレーバーを提供します。嘉之助の製品は「クリーミー」で「フルーティ」な特性を持ち、世界中で評価されています。また、嘉之助蒸溜所は観光地としても開放され、美しいロケーションでの試飲ツアーが行われています。地元の焼酎文化と技術を活かし、新たなウイスキーの歴史を築いている点が魅力です。

【日本最大のウイスキー生産地】鹿児島県の蒸留所で聞いたジャパニーズウイスキーの魅力
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日本の酒文化といえば日本酒、焼酎、ワインなど様々ありますが、今最もアツいのがウイスキーなんです。

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今回はジャパニーズウイスキーにフォーカスを当ててご紹介いたします。

世界が魅了されるジャパニーズウイスキー

繊細でバランスの取れた味わいが高く評価され、世界のウイスキーシーンにおいてもかなり注目されているジャパニーズウイスキー。国際的な品評会でも数々の賞を受賞し、世界5大ウイスキーの1つでもあります。その人気ぶりは輸出量にも表れており、2020年には日本の酒類輸出額でウイスキーがトップに立ちました。

特に今注目を集めているのが、小規模な蒸留所が手がけるクラフト・ジャパニーズウイスキー。希少性の高さと、職人の丁寧な仕事ぶりが世界中のウイスキー愛好家を魅了しています。

日本で製造されているウイスキーは主に、モルトウイスキー、グレーンウイスキー、そしてそれらをブレンドしたブレンデッドウイスキーなど。モルトウイスキーはモルト(大麦麦芽)を原料にした深みのある味わいが特徴。一方、モルトやトウモロコシ、小麦を使ったグレーンウイスキーは、穏やかな味で飲みやすく、ブレンドに欠かせない存在です。また、良く耳にする「シングルモルト」とは、同じ蒸留所で造られたモルトウイスキーのみをボトリングしたもののこと。なので、ラベルにこの言葉を見つけたら、「その蒸留所の個性がでている1本なんだな」と思ってください。

その歴史をひもとくと、1923年。日本初のモルトウイスキー蒸留所として、現在のサントリー山崎蒸留所が誕生しました。2021年には「ジャパニーズウイスキー」の定義が明確化され、原料や製造がすべて日本国内で行われることが条件となり、信頼性がさらに高まっています。

日本で最もウイスキーが造られている「鹿児島県」

日本のウイスキー造りが始まってから100年、2023年3月時点で国内に180を超えるウイスキー製造免許場が存在しています。2015年以降からは特に日本酒や焼酎などを造っていた蔵元もウイスキーを造り出し、様々な背景をもったウイスキーが誕生しているんです。

そして意外にも、ウイスキーの製造免許場数が最も多いのは鹿児島県。(2023年3月時点)

今でも100を超える蔵元が焼酎を造っているなど、鹿児島と言えば焼酎のイメージが強いですよね。蒸留酒という点で共通点も多いため、その伝統ある焼酎製造技術のノウハウを生かしながら、新たなウイスキーづくりに挑戦する動きが活発化しているのだそう。まさに「蒸留酒の県」といえるのではないでしょうか。

今回はそんな蒸留酒の新たな聖地「鹿児島県」で、新たなウイスキーの歴史を刻む「嘉之助蒸溜所」を訪れ、お話を伺ってきました。

鹿児島発、世界へ挑むクラフトウイスキー

鹿児島ウイスキー旋風の中心にいるのが、嘉之助(かのすけ)蒸溜所です。母体は、焼酎の老舗「小正醸造」。焼酎で140年以上の歴史を持つ彼らが2017年に立ち上げたウイスキー蒸留所は、瞬く間に国内外から注目を集めています。

嘉之助蒸溜所のウイスキーが評価される理由は、その徹底した140年続く焼酎造りを背景に、自社原酒へのこだわり。3基のポットスチルを使い分け、さまざまな味わいを生み出す柔軟な蒸留が特徴です。さらに、熟成にはバーボン樽やシェリー樽に加え、焼酎づくりで使われた樽も活用。これにより、「KANOSUKE」ならではの深みと甘み、スパイシーさを併せ持つユニークなフレーバーが生まれています。

嘉之助蒸溜所・石原さんが語る、鹿児島ウイスキーと「KANOSUKE」

杉山:これまで、ウイスキーって寒い場所で造るイメージがありました。世界で最も蒸留所があるスコットランドなんて、まさにそうですよね。一方で鹿児島は温暖なイメージで、ちょっと違和感があるというか…

石原さん:鹿児島は焼酎文化が昔からあります。うちでも140年前から焼酎を造っていて、そのノウハウや設備、そしてなんと言っても長年の焼酎製造で培った温度管理技術があります。焼酎もウイスキーも同じ「蒸留酒」、このすべてを応用させて造っているんです。

杉山:そういえばこの前、鹿児島に来たら雪が降っていてびっくりした記憶があります。

石原さん:もちろん場所にもよりますが東シナ海側、日置にある私達の蒸留所は寒暖差が夏と冬で約40℃くらいあるんです。スコットランドは大体20℃くらいかなと思うので、ここでウイスキー造りをする際に、私たちの焼酎造りで培った温度管理技術が生きたということですね。

また味わいについてですが、鹿児島のウイスキーは全体的に、クリーミーさとフルーティさが共通してあると思います。ウイスキー造りからボトリングまでの全てを自社でやっているところも多く、だからこそ調整が無限大、かなり繊細な味わいなんですよね。

杉山:「KANOSUKE」ならではのこだわりや特徴はありますか?

石原さん:発酵時間がスコッチは72時間以内であるのに対し、うちでは120時間で長時間であること。そして小正醸造の焼酎造りにおける、造り分けにならった三基の蒸留器を使用していること。最後にワームタブという焼酎では伝統的な、でもウイスキーでは少数になってしまった特殊な冷却方式を使用している点、というのが造り方としてのこだわりポイントです。

このこだわりが、フルーティーな甘さやクリーミーさだけではなく、飲んだ後の余韻の深さ、そして複雑な味わいという「KANOSUKE」の特徴にも繋がっているんです。ぜひ飲み比べて楽しんでいただきたいですね。

観光地としてもおすすめな、嘉之助蒸溜所

ウイスキーだけでなく、観光地として訪れることができるという点も嘉之助蒸溜所の魅力です。海に面した開放感ある敷地は、訪れるだけで癒やされるロケーション。見学ツアーも予約制で行っており、最後は一般には非公開の「メローバー」で東シナ海を眼前に試飲タイムも。鹿児島へ行った際にはぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

嘉之助蒸溜所についてはこちら

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