スパイシーなカレーって時々食べたくなりませんか?実はカレーとお酒ってとても相性が良いんです。ただ、「美味しいカレーが食べられる店」となると、閉店時間がはやかったり、提供しているお酒の種類が少なかったり、両方を一緒に楽しめる店を探すのが大変なイメージも。
そこで、夜に美味しいカレーを食べられて、さらにお酒まで楽しむことができるバーやカレー専門店を、実際に編集部が訪問してご紹介していきます。今回は 江古田駅南口から徒歩3分のダイニングバーotto2(オットニ)へ、nomooo編集部の杉山と、カレー探検家のいよちゃんで行ってきました。
ライタープロフィール
nomooo編集部・杉山お酒とカレーと神保町が好きなnomooo編集部員。カウンターでゆったりひとり飲みが自分への最高のご褒美。いちばん好きなお酒はラム酒、神田カレーマイスターです。最近晴れ女検定に合格してから傘をさしていません。
カレー探検家いよちゃん
カレーから色々な文化を知るために、お店で働いてまかないをいただく「まかない探検」をしているカレー探検家。自分自身で多文化を学びながら、日々カレー文化を発信している。スパイス料理と酒のペアリングによって新たな楽しみの提案をする「スパイ酒ソムリエ」としても活動中。最近は日本酒バーでペアリングの勉強中。
朝までやっているダイニングバーotto2
いよ
こんばんは、深夜に食べられるネパールのカレーがあると聞いてやってきました!手塚さん
otto2の店長、手塚と申します。ようこそお越しくださいました。いよ
ずっと気になっていたんです、今日はお酒とカレーをたっぷり楽しもうと思っています!カレーの前に、とても暑いのでまずはサッパリとビールをいただきたいのですが何かおすすめはございますか?手塚さん
飲食店にしか置いていない特別な日本のビール、「GARGERY」はいかがですか?当店では「ウィート」「エックスエール」「ブラック」の3種類を取り扱っております。いよ
では私はウィートでお願いします。いよ
面白い形のグラスですね!手塚さん
このグラスは「リュトングラス」といいます。脚がなく立方体の窪みにグラスが置いてあるのが特徴です。ただ少し不安定なのであまり酔っぱらっている人にはお出しできませんが(笑)いよ
気をつけます…。いよ
華やかな香り、そしてフルーティなビールですね。初めは爽快さを感じますが、だんだんと口の中で複雑な味わいに変化していく感じがします。シンプルでさわやかな苦みが、今日の1杯目として最高です!そしてグラスのおかげか泡がきめ細かく繊細な口当たりになっているのも良いですね。生き返る~!まずは、自家製の燻製おつまみで乾杯
手塚さん
なにかおつまみお出ししましょうか?実はオーナーが長野県の山におりまして、そこで自家製の生ハム、サラミ、チーズの燻製を作っております。盛り合わせにしてお出ししましょうか?いよ
ぜひ食べたいです!乾き物まで自家製だなんて考えもしませんでした…。いよ
すごく深いウッド系の燻製の香りがしますね、チーズもしっかり香りがついていて今まで食べてきた燻製チーズの中で一番好きかもしれないです!どれもとても美味しいですが、サラミは中にハーブ、タイムか何か入っていますか?初めしっかりとした香りががくるのですが、鼻に抜けるようなすごくスッキリした後味。きゅうりと合わせているのもさっぱりとして最高です。
手塚さん
よく分かりましたね!サラミには数種類のハーブスパイスが練り込んであります、さすがカレー探検家ですね、スパイスに鋭い。あとはベーコンなんかも作っていたりするんですよ。うちの妻がパンを焼いているので、スクランブルエッグとベーコン、パンを合わせて「夜中のモーニング」なんてメニューも出していたりします。
いよ
あの壁にあるメニューを見て気になっていました!そうなんですね、カレーの前に心揺らぎますね…。手塚さん
またの機会にぜひ「真夜中のモーニング」も召し上がってくださいね。燻製料理にもぴったり!スコッチウイスキー「カリラ」
いよ
そしてすっかりビールが終わってしまったのですが、このおつまみに合わせるお酒としては、何がおすすめですか?手塚さん
そうだなあ、燻製にはクセのあるウイスキーが合うかもしれないです。よろしければハーフロックでお出しいたしますね。いよ
「CAOL ILA 12年」はじめて飲みます。確かにこれも口の中でモワッとした香りが広がりますね。少しずつ飲みながら燻製サラミやチーズをいただくことで、なんか森の中を歩いているような気分になります、癖になっちゃいますね。手塚さん
お料理と同調的な特徴のある香りのあるお酒は相性がいいですね。そして確かにこのペアリングは山籠りの風景が浮かんできそうですね。ではそろそろメインのカレーを準備いたしますね。
いよ
よろしくお願いいたします!深夜に食べられるネパール式カレー「ダルバート」
手塚さん
こちら、ネパール式カレー「ダルバート」です。ダルは豆のカレー、バートはご飯という意味でネパールの定食のようなものです。ダルカレーと卵の他にメインのカレーは週替わり、副菜は日替わりです。取材時は手羽元チキンカレーをいただきました
付け合わせは蕪の葉とじゃこのサグ(=青菜炒め)、じゃがいものタルカリ(=おかず)
茄子のアチャール(漬物)自家製塩ラッキョウが乗っています。
いよ
とても色合いも明るいですね!そして良い匂い…早速いただきます!いよ
んん~~!豆のカレー、心が落ち着きますね。素朴な豆の味わいがベースなのですが絶妙なジンブー(ニラのようなネパールのスパイス)などのスパイスや塩の効き加減。これだけでもご飯が進みますね。なんだろう、お母さんが作ってくれる美味しい味噌汁と共通点を感じます。手塚さん
確かに、全体的にシンプルながらもご飯もおかずも進む家庭料理みたいなものですからね。いよ
骨つき肉を使っているのでグレイビーにも鶏旨味が行き渡ったチキンカレー、ほくほくのじゃがいものスパイス炒め、ほんのり苦味のある蕪の葉のしらす炒め、酸味のあるシャキッとさっぱりラッキョウ。味も栄養もバランスバッチリですね!手塚さん
僕も色々なカレーをスパイスから作ってきたのですが、あまりしっくりこなくて。でもあるとき手に取ったネパール料理の本のレシピで作った時、「これだ」と思ったんです。素材を生かしつつお酒やご飯が進むのがネパール料理なんですよね。〆カレーはもちろん、酒のアテとしても食べられるのも魅力です。カレーに合うさっぱりとした「スイカのカクテル」で乾杯
いよ
パラパラしたバスマティライスと日本米のブレンドご飯っていうのもお酒に合う一つの理由なのかもしれませんね、お酒が飲みたくなってきました笑、最後に一杯、カレーに合わせたお酒をお願いしても良いですか?手塚さん
もちろんです!カレーに合わせてさっぱりと、そうだ!折角夏になったのでスイカのカクテルなどいかがですか?手塚さん
スイカジュースに「キングスバリーオリジナルジン ビクトリアンバット」を合わせて、少しソーダを入れます。そして最後に塩をぱらりと…いよ
色もかわいい!スイカならではの瑞瑞しい甘さにジンのジュニパーベリーの香り、口の中がスッキリとします!手塚さん
そう、このジンは他よりもジュニパーベリーが多いのです、だからすごくキュッとした爽やかな香りが特徴なんですよ。今後このカクテルを出すときはスイカフレッシュジュース絞って作りたいな、と思ってます。いよ
夏らしくて最高ですね。カレーももちろん、お酒も美味しかったです、ご馳走様でした!心もお腹もいっぱいです。江古田という土地柄もありますが、本当にアットホームなお店ですよね。手塚さん
そうですね、近所に住む常連さんが多いかな。僕も最初はお客さんだったんです。この店の近くにotto2の前の店、ottoができたときによく通っていて。そして実はここのオーナー、僕の予備校の先生だった方なんです。バーの店長だった先生が僕を誘ってくれて、そしていつの間にか僕が店長になりました(笑)いよ
そんなストーリーがあったのですね、なぜotto”2”なのかの謎も解けました!人情あふれるotto2、店を形作った物語も居心地の良さの秘訣なのかもしれませんね。また一人でもフラッと遊びにきます!本日はありがとうございました!
スパイス際立つ!ネパール式カレーが旨い「otto2(オットニ)」でお酒×カレーを楽しんでみては?
夜のシメにぴったりなネパールカレーは、テイクアウトも可能。そして常連さんも心優しい方ばかりで温かい雰囲気のotto2。
カウンター席以外にもテーブル席があるので、3人以上で行ってもゆっくりと楽しめます!
お酒の種類も豊富なので、おすすめを聞きながら色んな味を試してみることもできますね。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?
店舗詳細
店舗名 | ダイニングバーotto2(オットニ) |
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住所 | 東京都練馬区栄町6-13 |
電話番号 | 03-3993-2385 |
営業時間 | 水~月 20:00~翌5:00 |
定休日 | 火曜 |
SNS | Twitter:https://twitter.com/otto45310 |