料理研究家の土井善晴先生と言えば、昔からTVの料理番組でおなじみ。最近は自著『一汁一菜でよいという提案』で脚光を浴びています。ご多分に漏れず、mitok編集部にも土井先生に影響を受けまくりのスタッフが。
特にリピートしているのが、土井先生が提唱する“洗い米”をしてから土鍋で炊くご飯。
これがめちゃくちゃウマい! ちょっと手間はかかってしまうのですが、電気炊飯器を上回る感動を得られるんです。ぜひ一度、皆さんに体験していただきたく、今回は土井善晴流土鍋でご飯を炊く方法を紹介いたします!
用意するもの
こちらが我が家の土鍋。スーパーの調理器具コーナーで、3,000円くらいで売っています。ほかに用意するものは、
- 米(お好みの量)
- 水(水を含ませた米と同体積)
- ざる
- カップ、またはお椀
です。
洗い米の方法
炊きたい分量のお米をざるに入れて、ざっと洗います。
その後、真ん中を凹ませて水切りを良くし、少し置いておきます(夏場は30分程度、冬場は1時間程度)。これが洗い米です。余分な水は下に落ちていくのですが、お米自体は適度に水を吸収した状態になります。
土鍋で炊き上げる!
水を吸わせたお米を、カップやお椀を使って測りながら土鍋に移します。
次に、同じ量の水を土鍋に入れます。たとえば米がお椀1.5杯だったら、水もお椀1.5杯分です。
土鍋の蓋をして、コンロにかけて強火で13分。途中で火を弱めないのが土井先生流。土鍋は厚みがあるので、これだけで「はじめチョロチョロなかパッパ」状態を作れるんだそうです。ただ、我が家のコンロで強火MAXだと、ちょっと強すぎて吹きこぼれました。強火と中火の中間くらいがちょうどよい感じ。ご自宅のコンロにあわせて、調整してみてください。
土鍋の蓋に空気穴が開いている場合は、蒸気が抜けないように菜箸を突っ込みます。
13分経過。土鍋内では水がなくなった模様。香ばしいにおいも漂ってきました。ここで火を止めて15分蒸らします。
15分後に蓋を取ってみると、バッチリ炊けていました!
しゃもじで混ぜて、余分な熱と水分を飛ばします。おこげも適度にできており、実においしそうです。
お茶碗によそって、いただきます! 土鍋で炊いたご飯は、ふっくらモチモチ。甘みも強く感じます。そしてなんといっても、絶妙なおこげがたまらなくおいしいんですよね。
ちなみに、洗い米の際の30分~1時間という時間が取りづらいという場合は、事前に仕込んで冷蔵庫に保存しておくことも可能。
- お米を洗って、しっかり水を切ったら、ビニール袋に入れて冷蔵庫で保管
- お米を炊く段になったら冷蔵庫から取り出し、土鍋にあけて、同量の水を加えてすぐに火にかける
でOKです。あまり時間が経つと味が落ちるので、仕込んでから1日くらいで使ってしまいたいところ。
炊飯器に比べて手間はかかってしまいますが、土鍋で炊いたご飯の味わいは格別! ちょっと余裕があるときなどに、ぜひ一度試してみてください。