東京・代官山の「パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ (IL PLEUT SUR LA SEINE)」は、毎週土曜日のみスイーツのテイクアウト販売を行っている。この週1回の営業日には長蛇の列ができ上がる。
【関連写真】「パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ」深いこだわり詰まったスイーツの数々、他イメージ15枚はこちら食べログの「スイーツ百名店」にも名を連ねる同店。代官山駅から蔦屋書店へ向かい、さらに少し進む。すると右手に二階建ての吹き抜け空間が。奥にある階段を上がった右手、同店の入り口がある。初見ではやや分かりづらい場所だが、土曜11〜12時ともなればケーキを求めて2階フロアに行列ができているため、すぐ探し当てることができる。
並ぶこと30分〜1時間。ようやく店内に入り、ケーキが飾られているディスプレイと対面。想像はしていたものの、選ぶのが難しい。あれもこれも食べたい。しかし予算に限度がある。
泣く泣くスペシャリテ「トランシュ・シャンプノワーズ」と1名2個限定「タルトゥ・オ・フレーズ」を筆頭に数品をチョイス。週1回土曜日のみのオープンが、希少価値を高め、悔しさが後を引く。
「トランシュ・シャンプノワーズ」はダックワーズ、ジェノワーズ、シャンパンのムース、桃、フランボワーズ、マール酒のクレーム、ガナッシュなどを使った一品で、多層的な味わいが印象的。イチゴのシロップやジャムを駆使した「タルトゥ・オ・フレーズ」、同店が直輸入する貴腐ワインのソーテルヌを用いたなめらかな口溶けのムースに野イチゴとシロップ漬けのパイナップル、桃のガルニチュールを合わせた「スュリー」は、口当たりやわらかで各フルーツのさりげない味わいが好印象。
他にも、ヘーゼルナッツのジョコンド、プラリネアマンドのバタームース、はちみつ入りのムースショコラを重ねた「プラリネとチョコレートのせめぎ合い」、軽めのチョコレート生地にキャラメル風味のガナッシュを挟んだ「ケイク・ショコラ・キャラメル・グリゼットゥ」など、味わいもビジュアルも深いこだわりを感じられる品々ばかり。とても一度行っただけでは満足できない。まさに平日仕事や学校などをがんばった自分や家族、知人への週末のご褒美であり、ご褒美を求めて皆行列をなす。
なお、取材時(2024年1月)とはメニューや価格が異なる可能性あり。
【パティスリー イル・プルー・シュル・ラ・セーヌ】
住所:東京都渋谷区猿楽町17-16 代官山フォーラム・2階
時間:12時〜17時(土曜日のみ)
電話:03-3476-5211