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“ビール職人、髭はえてる説”を検証してみた

2021.09.27 20:00
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  • ビールをつくる世界に飛び込んで、早9ヶ月。
    この世界に入って疑問に思ったことはいろいろとありますが、気になりつつもずーっと解決していない問題が1つあります。
    それは...
    です。

    今回のテーマは「髭」です

    こんにちは、髙羽 開です。
    新米ビール職人のコラム「拝啓、ビール職人になりました。」、第11回のテーマは「
    ビール女子』の読者の方にとっては聞き慣れた言葉かもしれませんが、ビールをつくることを生業としている人のことを「ブルワー」と呼びます。この職業は、イメージからか、力仕事を伴うからなのか、男女比率でいうと男性が圧倒的に多いです。
    そんな男性が多くを占めるこの業界に入り、これまで中国・四国地方のブルワーさん数十人お会いしたり、ネットで国内外さまざまなブルワーさんの記事を読んだりする中で、比較的早い段階で「
    同じような印象を持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
    というわけで今日の記事では、「髭を生やしているブルワーの人ってどれくらいいるの?」という、仮に解き明かしても誰の何に役にも立たない疑問に迫っていこうと思います。
    (ちなみに僕は生やしていません)

    「髭」のリサーチをしました

    ブルワーで髭を生やしている人の割合」を調べる方法として、今回とった方法は「
    最初は全国のブルワーさんに問い合わせをしてみようかとも考えましたが、お忙しいブルワーさんやスタッフさんの時間を「髭リサーチ」で奪っていいのだろうかと悩み、今回は断念しました。
    そのため全国すべてのブルワーさんの髭事情を完璧に網羅することはできていません。
    また、当たり前ですが髭はたまに剃ることもあるので、ネット上で行き着いた先にある写真が撮影されたタイミング次第で、答えは変わってくるという大前提もあります。言ってしまえば、そのときどきで結果は変わります。
    それではリサーチ方法と、その結果についてご説明します。
    まずリサーチ方法は、『Always Love Beer』というサイトの
  • こちらの記事に掲載されている全国528ヶ所のブルワリーのホームページ・SNSを見て、その中にブルワーさんの写真があった場合に髭の有り無しを数える、というシンプルなものです。
  • (調べた結果、すでに廃業・閉店されているところもあったので、結果調べることができたブルワリーは504ヶ所でした)
    分母が「

    「髭」リサーチの結果は...

    リサーチ結果は
  • こちらのスプレッドシートにまとめました。
  • 早速ですが結果を発表します!
    日本全国のブルワリーの中で、髭を生やしたブルワーさんが働いている割合は...
    44%
    この数字が多いか少ないかを判断するためには、「一般男性で髭を生やしている人の割合」が必要です。
    少し古いデータですが、賢くスマートなシェービングを提唱する『
  • こちらの記事によると成人男性のうち「常に髭を生やしている人」は4.6%、「ときどき生やしていることもある人」は16.0%でした。常に髭を生やしている人って5%切ってるんですね。少ない。
  • 仮に、「ときどき」という解釈が難しい割合を含めても一般男性で髭を生やしている人の割合は20%です。それに比べるとブルワーという職業人は2倍以上の人が髭を生やしていることになります。
    ビール職人、髭はえてる説”という主語の大きすぎる説は立証できないにせよ、「

    なぜブルワーは「髭」を生やすのか?

    ここでさらに1つ疑問として浮かぶのは「じゃあ、
    これについてもネットで調べてみると、「
  • Big Beards in Beer(ビール業界の毛むくじゃら男たち)」というまさにこの疑問の答えになるような記事がありました。
  • この記事では、髭を生やした13人のアメリカ人ブルワーの「
    そこで語られている理由をいくつかピックアップしてみました。(意図が伝わりやすいように、意訳を含みます)
    私は33と1/3年間、醸造の仕事をしています。仮に1日10分間何かに費やすとすると1444.3時間になります。私はその時間を、シェービングではなくビールのことに費やしたいんです。
    小さい頃から、髭を揺らして活躍するアイスホッケー選手たちの大ファンだったこともあり、昔から髭を生やしたいとずっと思って生きてきました。
    70年代に働いていた飛行機工場で、髭を生やした同僚の男たちが仕事終わりにフーズボール(テーブルサッカー)をしながらビールを飲んでいる姿に憧れたのがきっかけです。
    1800年代、もしくはもっと前からブルワーは髭を生やしてビールをつくってきました。その歴史の先に今があるのではないでしょうか。
    ビールのホップや大麦はツヤのある髪の成長に寄与すると言われているので、ビールはある側面から見れば、顔の毛に感謝するための工芸品なのかもしれません。
    髭は、まるで魔法のように感じる醸造プロセスと似ているところがあると私は思うんです。顔は自発的に髪を生成し、酵母は自発的にアルコールを生成します。そこにある種のメタファー(隠喩)を感じます。
    パイントグラスを飲むときの髭から伝わる感覚は(神が授けてくれたものかと思うくらい)すばらしい。
    ビール業界で髭を生やすことがポピュラーな理由は、ビールそのものが物語っているように思います。醸造の仕事は身だしなみが良いことが重要ではありません。丁寧に丁寧にビールをつくり、それが素晴らしいものであれば、仮に顔の周りが少しくらい毛むくじゃらでも誰も気にしないんです。
    皆さんはどう感じましたか?
    個人的には、とても興味深く、楽しく読みました。
    日本人ブルワーさんに同じ質問をしたら、もしかしたら違う答えもいろいろと返ってくるのかもしれません。ですが、クラフトビールの本場と呼ばれるアメリカをはじめ西洋の国々のブルワーやビールシーンの影響を、日本人ブルワーが色濃く受けているのは間違いありません。
    記事に書いてあった「
    ご紹介した10個の回答は、アメリカでビールをつくるブルワーさんのイチ個人の意見・見解ではありますが、彼らの意見に、「ブルワー」というお仕事や、ブルワーたちが働く業界、また、ビールそのものが持つ
    (それと、⑧がもし本当なのであれば髭を生やします。口髭を生やしている方、教えてください!)
    冒頭では、「今回の記事は誰の何の役にも立ちません」と書いたものの、いざリサーチを進めてみると、ブルワーというお仕事をいつもとは違った視点で見つめることができて、とても学びになりました。
    今回は「髭」でしたが、また別の尺度でビールについて深堀りができそうなテーマが見つかったら、またこのコラムで書いてみようと思います。
    ────
    ここまで読んでくださってありがとうございました。
    今週もみなさんがおいしくビールが飲めることを願っています!
    それでは、また次回。
    Cheers(乾杯)!
    【合わせて読みたい】
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