人と酒、酒霊と酒守との絆の物語。『萌酒ボックス』の遊び方
~ストーリー~
ここは『人』と酒の精霊『酒霊』が暮らす世界。
この世界は、いつからか、突如出現した『ケガレ』と呼ばれる
魔物の脅威に悩まされていた。
ある日、人々の中に『酒』から『酒守』を召喚する不思議な力を
持った者が現れ、その者は『カンナギ』と呼ばれた。
『酒守』とは『ケガレ』から人と酒霊を守る盾であり、
『ケガレ』を払う剣である。
この物語は、アナタが1つの村の
『カンナギ』として選ばれた所からはじまる。
人と酒そして酒霊と酒守との絆の物語だ。
複雑な酒作りをゲームで体験
――本日はよろしくお願いします。
――『萌酒ボックス』は、日本酒を擬人化するという、ゲームとしては非常に珍しいジャンルだと感じます。
――同作品の特徴や遊び方についてお伺いしたいです。
貴志 砂印 様(キシ サイン)以後貴志「『萌酒ボックス』の特徴としては、実在する日本酒の銘柄を擬人化させて、本作の中に登場させている点です。もちろん、日本全国の実際にある酒蔵様にご協力いただきながら制作しております。」
貴志「また、ゲーム内の過程に日本酒の魅力を知ってもらう仕掛けをしています。」
貴志「日本酒を擬人化することで親近感を感じてもらい、さらに日本酒造りの奥深さも体感して頂く。新しい日本酒との出会いという新たな魅力を、ゲームを通じて体験してもらいたいと思っています。」
お酒が好きでなくても楽しめるゲーム性
株式会社スマイルアクス HP引用
――日本酒好きにはたまらないゲームですね。
貴志「そうですね!お酒が好きでもゲームをあまり遊ばない人にも、日本酒に今まで関心がなかったユーザーも楽しめるように工夫をしています。」
貴志「理想は日本酒を片手に遊んでくれることなんですけど……。飲み物を呑みながらじっくり、ゆったり遊べるように、『萌酒ボックス』のジャンルは『タワーディフェンス&酒造りシミュレーション』となっています。」
貴志「ワラワラと出現する『ケガレ』(敵)を、『酒守』(日本酒擬人化キャラクター)と力を合わせて打ち払います。」
貴志「ケガレを倒すと『素材』が手に入り、集めた『素材』で日本酒を造ります。」
貴志「造った日本酒を奉納すると新たな『酒守』を召喚できます。そしてまた『ケガレ』を打ち倒す。」
貴志「そのループをさせながらよりたくさんの『酒守』を召喚させます。」
株式会社スマイルアクス HP引用
貴志「酒守たちは様々な『固有スキル』や『汎用スキル』を保持しています。また、得意な距離やスキルの組み合わせを考えながら陣形を組む事など戦略も重要な要素となっています。」
株式会社スマイルアクス HP引用
貴志「日本酒造りをベースにしながらも、お酒に詳しくなくても楽しめるように設計しています。」
貴志「ゲームを楽しみながら、お酒に関心を持ってもらえることを目指しています。単純にキャラクターがかわいいから興味を持った、などの評価も開発者としては嬉しい声です。」
酒造りシミュレーションゲーム
――お酒造りの魅力も体験できるのでしょうか。
貴志「日本酒造りは、非常に繊細かつ複雑ですべてを表現することは難しいですが、本作では、その工程を分かりやすく簡略化しつつ体験できます。」
貴志「ゲームとしての面白さと、お酒造り体験を同時に楽しめるシミュレーションゲームとなっています。」
貴志「『お米』『種麹』『水』といった日本酒造りに大事な素材を集める。」
貴志「そして『素材』と『酒造りカード』を駆使して高品質の日本酒を完成させる。」
貴志「精米率や仕込みなど奥の深い酒造りシミュレーションが体験できる点は、好きなユーザーにはたまらないと思います。」
『萌酒ボックス』のゲーム開発について
株式会社スマイルアクス HP引用
――『萌酒ボックス』開発にあたってのきっかけを伺いたいです。
貴志「日本酒とエンタメは、実は親和性が高いと感じたことがきっかけです。何より、圧倒的に数が多い。日本酒を作る酒蔵だけでも1,000以上あり、かつラベルの豊富さや日本酒自体のバラエティにも富んでいる。」
貴志「そのような話を、実家で酒蔵を営んでいる社員から聞き、弊社の代表が日本酒の奥深さにも気づき、本作の着想を得たそうです。」
全国の酒蔵様と提携
――酒蔵様との提携はどのように進めていったのでしょうか。
貴志「最初は手探りで始めました。基本的には地道な積み重ねです。全国の酒蔵様に電話したり、FAXをしたりしてアポイントをとり、直接現地に伺う。」
貴志「伺うにしても、地方の駅から1時間以上離れている酒蔵様もざらにあり当時の営業はかなりの時間をかけて訪問しておりました。」
貴志「最近は、アンテナショップや、日本酒のイベントで酒蔵様に出会えることを知ったので、そこで名刺交換などさせて頂き、リモートでお打ち合わせさせて頂く機会が増えております。それでも、結局のところ他業種の話ですので説明が難しかったりしますけど。」
――酒蔵様のご理解はいかがでしたでしょうか。
貴志「理解は、酒蔵様によってまちまちで、一概には言えないのですが、こちらから、酒蔵様に銘柄の指定もしないので、いろいろ驚かれます。」
――どういう事でしょうか。
貴志「インタビューを行い、今、酒蔵様がおすすめしたい日本酒についてお話頂きます。」
貴志「酒蔵様から、銘柄を確認してから、キャラクターの性別ってどんな印象ですか?など、現実的なイメージの話に展開させていきます。もちろん、『おまかせ』と言ってくれる酒蔵様もいます。」
貴志「あとは、当社の方で、ラベル、瓶の色、日本酒の色、地域の要素、酒蔵の成り立ちなど、様々な情報を集めて、キャラクターイメージを作成し、後日ラフをお見せするような流れです。」
貴志「ですので、キャラクター誕生までの関わり方は、酒蔵様によって多少の違いはありますが、一緒にイメージをして、ラフなどを選んでもらったりなど完成に向けて、共に歩く感じです。」
――酒蔵様とのコミュニケーションを大事にされているのですね。
貴志「はい。非常に大事にしています。」
キャラクターや声優の魅力
萌酒ボックス【公式】X(旧Twitter)引用
――キャラクターの魅力もさることながら声優さんによるボイスにも力を入れているようですが。
貴志「キャラクターに関してはこれからも増やしていく予定です。」
貴志「今は、まさにその時期になっています。」
貴志「声優さんによるボイスも増やしていく予定で、将来的には現地の酒蔵で声優さんを呼んで地域創生につながるイベントを行いたいと思っています。」
貴志「日本酒の聖地巡礼のような仕掛けで盛り上げていきたいと思っています。」
――本日はお時間いただき、まことにありがとうございました。これからのアップデートに期待しています!
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創業14年間進化と挑戦を続けるスマイルアクス
創業14年目を迎えた株式会社スマイルアクス。「我々が面白い!!!と自信を持って言えるゲームを実直に制作し、多くの人に娯楽を提供して行きたい。」を経営理念に今なお進化を続けています。家庭用ゲーム機からスマートフォンアプリゲームまでゲームと名の付く物なら何でも開発しています。自社IPのみならず、既存IPのゲーム開発も行っておりマルチな対応が可能な総合ゲーム開発会社です。
貴志 砂印氏紹介
30歳までゲームショップの店長を経験したのちにゲーム業界へ。バンダイナムコスタジオにて開発・プロモーションを担当。バイキングにて自社IPの展開を担当。その後、現職。肩書は開発部 第1セクションリーダー/広報魔人 / プランナー / 日本酒ナビゲーター / 焼き鳥アンバサダー。肩書の多さの他に、ゲームのシナリオや、舞台や朗読劇の脚本などライターとしての一面もある。貴志氏いわく「スマイルアクスはいつも何か起こるので働いていて面白い。様々な進化が目に見えるのでやりがいもあるし楽しいです。」とのこと。