秋から冬にかけて旬を迎えるりんご。おいしさだけでなく、健康や美容への効果にも注目が集まっている。
11月5日の「いいりんごの日」を前に、一般社団法人 青森県りんご対策協議会が、青森県産りんごの魅力を紹介するメディアセミナー「ドクターズ・フルーツ『りんご』で目指す腸からのインナービューティー 腸から健康・美容を支える、ポリフェノールと発酵性食物繊維〜」を開催。医師や青果バイヤー、管理栄養士が、それぞれの専門分野からりんごの魅力や楽しみ方を解説した。
りんごの力で腸からキレイに! 医師が解説する健康・美容への可能性

最初に登壇したのは、消化器内科医で美腸・美肌評論家の工藤あき先生。りんごが持つ健康・美容への可能性を解説した。
まず言及されたのは、日本人の果物摂取量の少なさ。1日の目標摂取量が200gであるのに対し、実際の平均摂取量は78.1gにとどまっているという。ちなみに、200gは中サイズのりんご約1個分に相当する。

りんごの魅力は、プロシアニジンを主成分とする「りんごポリフェノール」と、発酵性食物繊維の「ペクチン」を一緒に摂取できること。これらの成分は腸内細菌との関わりも研究されており、健康や美容への効果が期待されているという。
講演では、りんごの摂取によるコレステロール値や血管機能への影響、紫外線による色素沈着に関する研究も紹介された。
おすすめの食べ方は、よく洗って皮ごと食べること。皮の近くに含まれる栄養素も無駄なく取り入れられる。朝や昼の食事にりんごを取り入れて、毎日の習慣にすることが提案された。
おいしいりんごはどう見分ける? プロ直伝の目利き&保存テクニック

続いて、株式会社食文化のシニア産地開拓プロデューサー・八尾昌輝氏が登壇。17年以上にわたるバイヤー経験をもとに、おいしいりんごの選び方や保存方法を解説した。
青森県は冷涼な気候と昼夜の寒暖差に恵まれ、りんご栽培に適した地域。長年培われてきた栽培技術も強みだ。今シーズンのりんごについても、味や食感、品質に期待できるという。
おいしいりんごを選ぶポイントは、表面にごつごつとした「いぼり」があること、色が濃く、形がきれいな丸いものであること。また、おしりの部分に黄色いラインが見られるものは、完熟のサインだという。

手軽に食べるなら、皮つきのままスライスするのがおすすめ。皮の食感が気になりにくく、口にも残りにくいため、子どもでも食べやすいのが魅力だ。
一度に食べ切れない場合は、冷蔵庫の野菜室で保存するか、カットまたはペースト状にして冷凍すると長く楽しめる。冷蔵保存の場合はキッチンペーパーで包んでジップ付き保存袋に入れるとよく、保存期間の目安は冷蔵で約1週間、冷凍で1〜2か月だという。
さらに、「カットしたりんごの変色が気になる場合は、塩水・砂糖水・炭酸水に浸すとよい」「食感が落ちたりんごは、すりおろしてカレーに加えるとコクが出る」など、すぐに実践できる豆知識も伝授された。
りんごはデザートだけじゃない! 管理栄養士が教える毎日のアレンジ術

管理栄養士・料理研究家の金丸絵里加先生は、毎日の食卓にりんごを取り入れるコツを紹介した。
ポイントは「皮ごと使う」「ほかの食材と組み合わせる」「朝からこまめに摂取する」こと。オートミールや玉ねぎと合わせて食物繊維を、甘酒と合わせて発酵食品を取り入れるなど、りんごと他の食材を組み合わせる食べ方もおすすめだという。

セミナーでは「まるごとりんごのホットオートミール」「りんごたっぷり朝食キッシュトースト」「りんごの甘酒チャイ」「りんごとマッシュルームのカマンベールアヒージョ」という4品のレシピを紹介。デザートだけでなく、食事やドリンクにも活用できるりんごの新たな楽しみ方が提案された。
甘みも酸味も個性いろいろ! 青森りんご4品種を食べ比べ

終盤には、ジョナゴールド、シナノゴールド、千雪、名月の4品種食べ比べも実施。
さわやかな酸味が特徴のジョナゴールド、甘みと酸味のバランスがよく濃厚な風味のシナノゴールド、カットしても変色しにくく上品な味わいの千雪、蜜が多くやさしい甘みの名月と、それぞれ異なる個性を持つりんごの魅力を体験した。

健康・美容への可能性はもちろん、選び方や調理法によって楽しみ方も広がるりんご。青森県りんご対策協議会では、今後「りんごとクリスマス」をテーマにしたプロモーションも展開する予定だという。
旬を迎えるこれからの季節、健康や美容にも目を向けながら、青森りんごを毎日の食卓に取り入れてみてはいかがだろうか。
