9月に入っても、まだまだ暑い日が続く今日この頃。体のだるさや食欲不振、疲れを感じる人も多いのではないだろうか。
実はその疲れ、ただの夏バテではなく、近年特有の「現代型夏バテ」かもしれない。
「現代型夏バテ」とは何か
「現代型夏バテは猛暑だけが原因ではなく、冷房による屋内外の寒暖差や食生活の乱れ、ストレス、睡眠不足などが重なって起こる体調不良です」と語るのは、神奈川県済生会横浜市東部病院・患者支援センター長兼栄養部担当部長の谷口英喜先生。

最近は夏の終盤から残暑期にかけても、自律神経の乱れにより体調を崩す人が増える傾向にあり、食欲の低下のほか、朝起きられない、だるい、疲れやすいなどの症状が現れるという。
暑さから来るただの夏バテであれば、涼しいところで休息を取って水分補給をすることで症状が和らぐことが多い。
しかし現代型夏バテの場合は、さまざまな要因が重なることで、身体に負担がかかり、炎症反応などが関係する場合もあるという。対処法も一筋縄ではいかない難しさがあるそう。早寝早起きや適度な運動など、規則正しい生活を心がけることに加えて食生活の見直しを行うことが大切だと指摘した。
企業の社食にも導入。オイシックスの事例

こうした残暑期の体調管理を、日々の食事から支えようとする企業の取り組みも始まっている。
オイシックス本社に導入されている、ボンディッシュの「キッチンレス社食」では、従業員の健康管理や食環境づくりの一環として、2026年7月から9月にかけてアマニ油を試験的に導入した。
ボンディッシュ株式会社で広報を担当する大西洋輝氏は、「暑さによる食欲低下や冷房による冷え・寒暖差や睡眠不足・ストレスが体調不良の要因になっていると弊社の管理栄養士も指摘しています」と、社会人が陥る現代型夏バテについて言及。
最近は社員の出社率が増加傾向にあることから、企業側でも従業員の健康管理意識を高めようという風潮を感じているという。
オイシックス株式会社・コーポレートコミュニケーション部の大庭未有氏も、「部署にもよりますが、コロナ禍の時より出社頻度は少しずつ増えていると思います」と、出社回帰の雰囲気を感じていると語る。
対面で働く機会が増える一方、暑い時期には通勤や屋内外の温度差などが身体への負担になることもある。

社員食堂は毎日利用する場だからこそ、日常の食事を通じて無理なく健康をサポートできる存在だ。
「健康面でも他社と差別化する新たな一手としてアマニ油の導入に踏み切りました。主食・主菜・副菜をそろえたバランスの良い食事を基本としつつ、日常的に不足しがちなオメガ3脂肪酸を無理なく補える点や、特別な調理をせず既存のメニューにプラスするだけで導入できる手軽さが決め手でした」と、導入時の手軽さも決め手の一つだったという。
「お試し感覚で使ってみる」手軽さが嬉しい

「キッチンレス社食」では、手に取りやすい場所にアマニ油を常備している。サラダやスープなど、好きなメニューに適量をかけ、ドレッシング感覚で試すことができるのがポイントだという。
自作したというポップの効果もあり、取材時には、多くの利用者がアマニ油を手に取っていた。

利用者によって取り入れ方もさまざまだ。「だいたい自分はドレッシングと一緒にサラダにかけていますね」「今回初めて味噌汁に入れてみました」「肉料理とも相性が良いなと思います」など、さまざまな料理に合わせて自分らしいアレンジを楽しむ社員が多い印象を受けた。

中でも多かったコメントは「自分で買うと高いので、社食で試すことができて嬉しい」という声。自宅で購入する前に、社食で試せる点を評価する声も聞かれた。
医師が解説「アマニ油」に含まれるオメガ3とは

では、なぜ食生活の選択肢としてアマニ油が取り入れられているのか。谷口先生によると、ポイントの一つがアマニ油に多く含まれる「オメガ3脂肪酸」だという。
「まずは適切な水分補給を行い、ミネラルやビタミン、カリウム、マグネシウムなど、夏場に不足しやすい栄養素を補うことが大切です。そのうえで、オメガ3のような栄養素を食生活に取り入れることも一つの方法です」
オメガ3脂肪酸は、体内で十分につくることができない必須脂肪酸の一種。谷口先生は、炎症反応との関係などが研究されている栄養素だと説明する。
「アマニ油はオメガ3脂肪酸をたくさん含んでいる油の一つなので、料理によく活用されています。摂取量は小さじ1杯など、少量で大丈夫です」谷口先生自身も、食生活の一環としてアマニ油を取り入れることがあるという。
家庭でも取り入れられるおすすめレシピは「ヨーグルト×キウイ×アマニ油」

アマニ油は酸化しやすいため、加熱調理よりも、そのまま料理にかけて使う方法がおすすめだという。
谷口先生がおすすめする調理方法は、ヨーグルト・キウイの上にアマニ油をかけて、デザートとして食べること。乳酸菌などを含むヨーグルトや、食物繊維やビタミンを含むキウイと合わせれば、栄養バランスも整えやすくなります。「アマニ油が味の邪魔をするということもないので、取り入れやすいですし、とても食べやすいと思います」とのこと。
夏の疲れが取れないと悩んでいる方は一度アマニ油を手に取ってみてはいかがだろうか。
