2024年、全国的に防災意識が急速に高まる中、KDDIが実施した「防災×スマートフォンに関する全国調査」によると、20~50代の半数以上(51.7%)が防災の備えとしてスマートフォンの見直しを検討していることがわかった。保険や引っ越しといった他の防災対策を上回る結果となった。背景には、スマートフォンが災害時の重要なライフラインとしての役割を果たしていることが挙げられる。
防災対策の優先事項にスマートフォンが浮上
調査は2024年11月8日から10日の間に全国800名を対象に実施。66.4%が「防災意識が高まった」と回答し、その影響でスマートフォンの機種変更を検討する声が急増している。特に重視されているのは「バッテリー容量」(61.9%)や「通信のつながりやすさ」(53.6%)など、災害時の実用性に直結する機能だ。その他、「防塵防水機能」(25.3%)や「高速充電」(25.6%)も注目されている。
機種変更にも変化
調査では、スマートフォンの機種変更にオンラインショップを利用した経験がある人は52.1%。さらに、15分程度で手続きが完了する利便性から、74.7%がオンラインショップの利用を検討しているという結果が出たようだ。ポイントとして、「支払料金の内訳が明確でわかりやすい」や「短時間で完了する手続き」が挙げられた。
一方で、利用者の半数以上が「特典やプランがわかりにくい」といった課題を指摘。これに対し、auオンラインショップは2024年11月にリニューアルを実施。料金プランや特典の明示機能の強化に加え、効率的な機種変更手続きを導入している。
KDDIの取り組みは、こうした意識の高まりを受けたタイムリーな対応といえる。
災害に備えつつ、ライフラインとしてのスマートフォンを見直すことが今後ますます重要になりそうだ。