青森県りんご対策協議会は、11月21日に東京・神田明神にて、りんごを使用したスイーツ「タルトタタン」の奉納とご祈祷を実施した。同協議会は、このスイーツに込めた思いを語った。
「タルトタタン」は、19世紀のフランスで誕生したスイーツ。伝統的なアップルパイを作ろうとした際に起きた「うっかりミス」によって誕生したものであり、「世界最高の失敗作」と言われている。
ご祈祷に際し、同協議会は、秋冬シーズンに旬を迎えるりんごと、パティシエの細井奈緒子氏が制作した「タルトタタン」を奉納した。
神田明神の神主によるご祈祷が行われた後、同協議会事務局長の高澤氏は、「これからこの『タルトタタン』を召し上がる方々に対して、ご縁が深まるようご祈祷をしていただきました」と述べた。
高澤氏は、神田明神を選んだ理由について次のようにコメントしている。「『諦めなければ状況が好転し、思いが成就する』という願いを込めて、縁結びの神社として知られる神田明神にご祈祷をお願いしました」。
さらに、「多くの方にチャレンジしてもらい、たとえ失敗しても立ち直る気持ちを持って頑張っていただきたい。バレンタインや受験の時期が近づいているので、このスイーツを召し上がることが、受験生や贈る人に良い影響を与えるのではないか」と語った。
今回奉納された「タルトタタン」には、りんごの品種「サンふじ」が使用された。
その理由についてパティシエの細井氏は「酸味と甘味のバランスが良く、お菓子作りに適している品種であるため」と説明した。また、「タルトタタン」は家庭でも簡単に作れるスイーツであるとして、その手順を紹介した。
高澤氏は最後に、「『タルトタタン』は、アップルパイなど他のりんごスイーツに比べ、まだ知名度が低い」と述べた。今後の展望については、「より多くの方にこのスイーツを知っていただき、その魅力を味わっていただきたい」と語った。