高知県教育委員会は29日、2025年度採用予定の小学校教諭・合格者280人中、その7割以上にあたる204人が辞退したと発表。
早速X上でトレンド入りするなど、話題となっている。
追加合格+2次募集
高知県教委は、辞退者が大量に出たため、新たに13人の追加合格を出す。
さらに、今年12月には40人程度の2次募集を実施予定だ。
東京も過去2番目の低さ
東京都でも、来年4月採用予定の教員採用試験結果が明らかになった。
小学校は、受験倍率が1.2倍。
過去最低だった前回の1.1倍に次いで、過去2番目の低さとなっている。
トリプルパンチ
小学校については、教員免許を取得できる私立大学が少ないため、以前から倍率が低い傾向にあった。
しかし、これほどまでに低倍率が続くことは、かつてない非常事態。
当然毎年、定年退職する教諭がおり、自然減となる。
しかも、東京都では、毎年20~30人の教諭が、わいせつ行為などで懲戒免職。
また、教員枠を補充するために、非常勤講師を募集しても、集まらない。
志願者全入時代突入!?
かつては、採用試験に失敗しても、講師を何年も続けながら、正式採用を目指す教員が多くいた。
また、受験者が多い中学校社会など、『高倍率カテゴリー試験』を回避。
大学卒業後、小学校免許が取得できる通信教育課程を、2年程度受講する。
そののち、比較的倍率が低い小学校の採用試験に、『くら替え』合格するケースも多々あった。
試験に合格しても大勢が、採用を辞退する時代に突入したことで、『公教育の質』がますます怪しくなってきた。