千葉県は、日本大学松戸歯学部(松戸市)の学食で、ランチをした学生や教職員が食中毒症状を訴え、10人が救急搬送されたと発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、県の担当課から詳しい話を聞いた。
8人入院
県の衛生指導課によると、先月26日、日大松戸歯学部内の飲食店「カフェテラス クオリティータイム」を利用した、計16人が食中毒症状を訴えた。
うち10人が、下痢やおう吐、腹痛により、同日午後6時ごろに救急搬送。
20~30代の男女8人が入院した。
患者から黄色ブドウ球菌
保健所が患者の便を検査したところ、5人から黄色ブドウ球菌を検出。
よって、黄色ブドウ球菌による食中毒と断定し、店を2日間の営業停止処分とした。
なお、患者は全員回復しているという。
店側の問題点発覚
食中毒症状を訴えた患者全員が、「お肉のランチ 豚しゃぶのサラダ仕立て」を食べていた。
また、保健所の立ち入り調査では、店の「加熱を要する食品への加熱不足」が発覚。
さらに、調理済み食品の保管状態にも、問題があることが分かった。
予防3原則
「黄色ブドウ球菌食中毒」は、特に夏場に多く発生し、飲食店や家庭での調理が原因となることが多い。
黄色ブドウ球菌による食中毒を予防するためには、
・手洗いと消毒の徹底:調理前や調理中にこまめに手を洗い、アルコール消毒を行う。
・適切な温度管理:食材の中心温度を75℃以上で加熱し、菌の増殖を防ぐ。
・調理後すぐに喫食:調理してから喫食するまでの時間を短くし、菌の増殖を予防。
これらを、習慣化していくことが大事となる。