鹿児島県は30日、鹿屋市の飲食店が提供した弁当を食べた中学生ら20人が、集団食中毒になったと発表。
中学生19人と指導者
県によると、24日に鹿屋市で開催されたスポーツ大会で出された弁当を、中学生や保護者など102人が食べた。
その後、中学生19人と指導者1人の計20人が、下痢や腹痛などの食中毒症状を訴えたという。
店を営業停止処分
弁当には、ハンバーグやスパゲティ、唐揚げなどが入っていた。
なお、保健所が検査したところ、症状を訴えている5人と、弁当を調理した1人から「黄色ブドウ球菌」を検出した。
そのため、保健所は黄色ブドウ球菌による集団食中毒と断定。
調理業者の『永濱食品』(鹿屋市)を、31日から2日間の営業停止処分とした。
素手で調理する食品
黄色ブドウ球菌による食中毒は、おにぎり、サンドイッチ、手巻き寿司など、素手で調理する食品が原因となるケースが多い。
そのため、保健所は十分な手洗いとアルコール消毒、食材の中心温度を75℃で1分以上加熱すること。
さらに、適切な温度で食材を保存し、調理後はすぐに食べるように呼びかけている。