福島県教育委員会は9日、生徒に不適切な指導を行った県立高校教諭(50代)を、減給3か月の懲戒処分にした。
生徒は全治2週間のけが
県教委によると男性教諭は6月13日、サッカー部を指導していた際に、練習に集中していないと感じた生徒を発見。
その生徒に対して、「ゴールポストにヘディングしろ」と命じた。
生徒は実際に、前頭部を1回ゴールポストに打ち付けた。
結果として生徒は、むち打ちなど全治2週間のけがを負った。
別の学校でも体罰
県教委の聞き取りに、教諭は「頭を軽くゴールポストに当てて、気持ちを切り替えてほしいという意味で伝えた」と話したという。
なお、この教諭は2015年度にも、別の学校でサッカー部を指導中に生徒の尻を蹴り、懲戒処分を受けている。
体罰は絶対ダメ
かつては、教師が生徒を「たたく・殴る」ということが、平気で行われていた時代もあった。
取材班も、教師の『硬いサンダル』で、思い切り頭をたたかれた経験がある。
しかし、学校現場での体罰は、1941年に制定された国民学校令、その後の学校教育法でも禁止。
さらに、2013年には文部科学省から、「体罰禁止の徹底」についての通知で強化された。
また家庭でも、児童福祉法、児童虐待の防止等に関する法律で、しつけと称して児童に体罰を加えることを禁じている。