今年に入って、茨城県内の「ステーキ宮」の店舗で、腸管出血性大腸菌(O157)による食中毒患者が、相次いで発生していることが分かった。
女性は一時入院
茨城県によると、今月上旬に「ステーキ宮」石岡店でステーキを食べた20代男性と60代女性が、腹痛や下痢、血便などの食中毒症状を訴えた。
なお、女性は一時入院した。
患者からは菌が検出されたため、保健所はO157による食中毒と断定。
土浦保健所は26日に、当該店舗を営業禁止処分とした。
加熱不十分な状態
また、今年1月には「ステーキ宮」ひたちなか店で2人、水戸店で3人。
さらに、ステーキ宮と同じ運営会社の『アトム』が経営する「寧々家」ひたちなか店でも、1人の食中毒患者が発生。
いずれの患者も、O157による食中毒と断定された。
保健所によると、ステーキを加熱不十分な状態で提供したことが、原因と推定されるという。
予防3原則の徹底
腸管出血性大腸菌(O157)は、強力な毒素を産生する大腸菌の一種。
この細菌による食中毒は、下痢や腹痛だけでなく、重症化すると腎機能障害を引き起こすこともある。
そのため、保健所は予防対策として、以下の3原則を徹底するように呼びかけている。
・調理前に必ず手洗い
・生鮮食品はすぐに冷蔵庫へ
・食材を中心までよく加熱