国民生活センターは、ネット表示とかけ離れた高額料金を請求する「害虫駆除業者」に、注意するよう呼びかけている。
若い世代で急増中
国民生活センターによると2023年度、駆除サービスに関する相談が2,290件寄せられた。
うち10~20代の相談が552件で、前年の約2.6倍に急増。
まず、自宅に害虫などが出ると、慌ててインターネットで検索する。
その後、格安料金を表示する業者を呼ぶと、実際はネット表示とはかけ離れた高額な料金を、請求されるケースが目立つという。
パニック状態にして…
具体的には、「このままではハチに刺されて死ぬ」、「近所の人が刺されて死ぬと裁判になる」などと言い、パニック状態に陥らせる。
その上で、「150万円を100万円にする」、「今なら安くする」などと割引をうたう。
冷静な判断力を奪った後に契約させるのが、こういった悪質業者の手口。
巣駆除に100万円
実際には、「ネット広告では『約500円~』と表示されていたが、部屋のゴキブリ駆除に10万円を請求された(20代女性)」。
また、「スズメバチの巣の駆除を、『700円~』と表示していた業者に依頼したら、約100万円請求された(50代女性)」など、多数の相談が全国の消費生活センターに寄せられている。
見積もり比較
国民生活センターは、こういった被害に遭わないために、複数の業者から見積もりを取って比較・検討するように呼びかけている。
また、「極端な安い料金が表示されている場合、その最低料金で依頼できることは、まずない」とアドバイス。