岐阜県教育委員会が、県立岐阜高校・硬式野球部監督の男性教諭(52)を、部員への暴言などを理由に、懲戒処分としていたことが分かった。
ミスをした部員に…
岐阜県教委によると、男性教諭は2021年4月から2023年10月ごろにかけ、部活動でミスをした部員に対して「バカ・アホ」、「クソガキ」、「頭が悪い」などと暴言を浴びせていたという。
さらに、マネージャーに複数回、私物のたばこを取りに行かせていた。
監督を外れる
昨年10月に匿名の通報で発覚したが、教諭は教委の聞き取りに対して、発言を認めている。
この教諭は、今年の春から監督を外れた。
なお、岐阜県教委は教諭を「文書戒告」の懲戒処分に。
「いくら何でも軽すぎ」
ネット上では、「いくら何でも処分が軽すぎだ」といった声が多くあがっている。
公務員の懲戒処分には、戒告、減給、停職、免職と4つある。
今回は一番軽い「戒告」。
他の自治体でも、教師の暴言に対する処分は、戒告や減給など比較的軽いものが目立つ。
トラブルや訴訟リスク
取材を進めていくと、教委の人事担当者が「処分の度に『軽すぎる』といった批判を多くいただく」と明かす。
しかし、処分をめぐっては対象者とトラブルになり、訴訟に発展するケースも少なくない。
そのため、各自治体は処分に対して、一歩踏み込めない状況となっている。