名古屋市教育委員会が、複数の教員団体から、毎年200万円を超える現金を受け取っていたと公表した。
校長に推薦する名簿とともに
名古屋市教委によると、教員の人事を担当する教職員課が、小中学校の校長で構成される「校長会」など、80以上の教員団体から現金約5,000円~3万円を、毎年受け取っていたという。
総額は、年に200万円を超える。
また、各団体は校長に推薦する教員の名簿とともに、現金を納めていた。
教員が、校長に出世するための『裏金』だった可能性もある。
教育実習でプレゼント要求
教育実習で、『汚れた教員の世界』を目の当たりにした取材班は、「やっているだろうな」という感想しかない。
実習最終日、中学教頭に「感謝の気持ちとしてのプレゼント」を要求された。
また、「お疲れ様会」と称した飲み会に、早朝まで連れ回されたことも。
その際大学生に対して、教員たちが「公務員はおごれないんだよ」と言い、均等に割り勘された金額を請求された。
「話が通じない」
実際に、生徒がいじめの被害にあった保護者を複数取材すると、「校長や教委担当者とは、話が通じない」と何度も聞いた。
また、教委の担当課長から「弁護士を連れて来いと言われた」といったケースも取材した。
最近、メディアをにぎわす教員の不祥事。
教師が生徒に問題行動をしてしまった場合、校長や当事者である教師が保護者に謝罪する場合が一般的だ。
保護者がメディアにリーク
しかし、謝罪する立場であるにも関わらず、保護者を学校に呼び出す。
また、謝罪する態度が横柄なままといった場合に、保護者が納得せずにメディアにリーク。
結果、大問題となるのが最近の傾向だ。
とにかく、世の中の感覚とズレているのが、教育委員会という組織。
そこから指導や研修を受ける教員たちも、当然ズレズレとなってしまう。