能登半島地震で甚大な被害が出た輪島市では、市内の中学生約250人が1/17から白山市の施設に、集団避難中。
ここに避難していた一部の中学生が、4日に施設を退所させられていたことが、輪島市教育委員会への取材でわかった。
トレンドニュースキャスター取材班は、市の教育長から詳しい話を聞いた。
「私の判断ミス」と謝罪
輪島市教委によると、白山市の施設に避難した東陽中の15人と門前中の4人が、バスで輪島市に戻ってきた。
一体どういうことなのか。
輪島市の小川教育長は、トレンドニュースキャスターの取材に「私の判断ミスで、大変なご迷惑をおかけした」と謝罪。
希望する生徒は戻してあげたい
小川教育長によると、市内3つの中学校のうち、2つの中学校が生徒の受け入れを再開したため、「地元に戻りたい生徒は、戻してあげたい」との思いがあったという。
しかし、校長にはその思いを正確に伝えることが出来ずに、「2月4日で帰れるかどうかを打診してください」との指示をしてしまった。
そのため、保護者には「4日で施設を退所」というように伝わってしまい、2つの中学校の避難生徒全員が、輪島市に戻ることに。
大変な反発
小川教育長が、4日白山市に現地入りした際には、保護者から「教育長に対する信頼はゼロです」、「信頼は無くなりました」などの声を直接かけられたそうだ。
小川教育長は「相当どころか、大変な反発だった」と当時を振り返る。
現在は保護者一人ひとりに対して、再度白山市に避難したいか、オンライン授業が良いかなどの希望を聞いている最中。
小川教育長は「遅きに失した感はあるが、保護者、生徒の希望に寄り添っていきたい」と話した。