青森県八戸市の駅弁メーカー「吉田屋」の弁当を食べて、全国各地で521人が食中毒と確認された問題。
21日午前10時から、吉田宏域社長が記者会見し、涙を流しながら謝罪した。
不適切な温度管理
問題の発生から、約1カ月経過した後に、姿を現した吉田社長。
まず、弁当を食べて被害にあった人達に「本当につらい思いをさせてしまったことに対するお詫びをさせていただきたい」と述べた。
また、食中毒が発生した原因については「不適切な温度管理の中、時間の経過に伴って菌が増殖するおそれがあることを十分理解していなかった」と話した。
謝罪会見が遅すぎる
SNS上では「謝罪会見が遅すぎる」、「今頃になって泣かれても…」といった声もあがっている。
さらに、X(旧Twitter)上では謝罪するどころか、アカウントを削除していることがわかった。
八戸市保健所も後手後手
今回の食中毒では、八戸市保健所の不手際も目立つ。
被害者が出た他県の保健所を取材すると、「八戸市保健所にさまざまな情報を報告しているが、あまりにも対応が遅い」とトレンドニュースキャスターに、愚痴をこぼす場面もあった。
また、食中毒の原因となった菌の発見も、他県の保健所の方が早かった。
県知事も批判
さらに、青森県の宮下知事は「社会的な問題になっているにも関わらず、しっかりとした説明責任を果たしていない」と吉田屋を非難。
吉田屋や八戸市保健所の後手後手の対応が、被害を拡大させた可能性を否定できない現状だ。