埼玉県は、中学生にわいせつな行為をした東部地区の28歳男性教諭を、懲戒免職処分にしたと21日に発表。
トレンドニュースキャスター取材班は、埼玉県教育委員会などから詳しい話を聞いた。
保護者からの相談で発覚
県教委によると、処分を受けたのは、東部地区の公立中学校・理科担当の28歳男性教諭。
8月から9月にかけて勤務する中学校の女子生徒に、ホテルで5回にわたってわいせつな行為をした。
校長や教委の聞き取りに対して、教諭は行為を認めている。
なお、9月になって、被害者の保護者からの相談で発覚。
今回当該教諭の実名を発表していないことについて、教委は「被害者のプライバシー保護のため」としている。
教諭わいせつ事案多発中
この教諭は、禁止させている生徒とのSNSでのやり取りを行っていた。
また、教委の聞き取りに対して「SNSで進路相談などに応えるうちに、好意を示されたと感じた」などと話しているという。
埼玉県で今年度、わいせつ事案で懲戒処分を受けた教諭の数は、昨年度をすでに上回る5人となっている。
また、ここ数年同じような状態が続いている。
そのため、県教委は防止のための分厚いマニュアルを独自に作成し、各学校の校長などが研修を実施中。
それでも減らない異常事態に、人事担当は「しっかりと検証していく」と、トレンドニュースキャスターの取材に語った。
心の傷はずっと消えない
一方で、過去に教諭からわいせつ被害を受けた女性は、取材に「大人になってからもその行為がフラッシュバックする」。
また、「今となっては、信頼していた教諭にだまされたという思いでいっぱい。時々『死にたい』という気持ちになってしまうため、通院もしている」と話す。
生徒の人生を狂わせてしまうこともある、わいせつ教諭たちの罪は、非常に重い。