福島県では、短期間に大雨をもたらす線状降水帯が発生し、いわき市内を流れる9河川が越水するなどした。
9日午前6時10分すぎ、いわき市内郷内町地内で70~80代とみられる男性が、側溝で倒れているのを見つかったが、意識不明の状態。
また、市内では被害が相次いでいる。
複数箇所で土砂崩れ
いわき市によると、降り始めから9日午前7時までの総雨量は、勿来で234.5ミリ、田人で208.5ミリに達している。
市内の国道・県道・市道上の計5箇所で、土砂崩れが発生。
8日午後10時ごろには、市内約1万700戸で停電が発生した。
さらに避難所となった内郷第二中学校では、同日午後11時頃に体育館の床上が浸水したため、避難者の受け入れを停止し、4世帯6人がステージ上に移った。
終日運転見合わせ
9日になっても、ライフラインに影響が出ている。
常磐線は(いわき~勝田)で、終日運転見合わせ。
磐越自動車道が、いわきJCT~いわき三和IC間で、通行止め。
市内の県道、市道でも多くの箇所が通行止めとなっている。
警報やサイレンが鳴り響く
いわき市平地区に住む40代女性は、トレンドニュースキャスターの取材に「8日の夜は、スマホの緊急警報が何度も鳴り響き、外からはパトカーのサイレンが頻繁に聞こえた」。
また、「近くを新川が流れており、あふれないかと心配だった」と話した。