今回で6冊目となる『FRaU SDGs MOOK』は、初めて防災を取り上げた「まいにちの、防災手帖。」。
カバーガールとして初登場するのは、俳優の有村架純だ。
映画、ドラマなど数々の話題作に主演。
また、インディペンデントなドキュメンタリーにも積極的に参加するなど、表現者としての真摯な意志を感じさせるフィールドの多様さでも知られている。
自身の意見を控えめに…
巻頭では8Pにわたって、サステナブルなドレスを身に纏った、撮りおろしのファッションシューティングとインタビューを掲載。
撮影が行われたのは、7月下旬の都内スタジオ。
衣装選びでは、用意された洋服のデザインや素材、ディテールなどを自らしっかりと吟味した。
「どんなふうに撮影しますか?」、「そういう意図であれば、甘くならないほうがよさそうですね」、「この服は裾に動きが出て綺麗だと思います」など。
こちらの意図や求める写真に対して、自身の意見を控えめに、でもしっかりと伝え、コラボレーションとして撮影に参加してくれた。
二つの震災の当事者として
なお、インタビューでは「防災と備え」をテーマに、有村自身の体験談を語ってくれた。
1歳の時の阪神・淡路大震災と18歳の時の東日本大震災、二つの震災の当事者である有村。
当時を伝え聞いたことや実際に感じたことから、両親や事務所に守られて今の自分が無事であることに対する感謝の思いまで。
有村のごく自然な佇まい、考える時にくるくると動く大きな瞳と飾りのない言葉はとても印象的だ。
また、「大切なことに気づくためには、想像力をなくしてはいけない」。
俳優として読者に伝えたい想いも、しっかりと語ってくれた。