「ビッグモーター」による保険金の不正請求の問題を受けて、大手損害保険会社の「損害保険ジャパン」は、これまで結んでいた保険の代理店契約を終了すると発表。
しかし、ほかの保険会社社員からは、このようなズブズブの関係は無くならないとの指摘もある。
物申すことなどできない
大手損保会社の現役社員は、トレンドニュースキャスターの取材に「ビッグモーターは、年間保険料200億円と言われている」。
「そんな大型の代理店に対して、保険会社から物申すことなどできるはずがない」と話す。
上に逆らえない体質は同じ
また、「社長がたまに支店を回る際に、顔を出すのは大型代理店のみ。小規模の代理店に対しては、合併させることしか会社は考えていない」と語った。
さらに、「損保会社は、キャンペーンなどの手段を使って、代理店同士を常に競わせている。入賞者に対しては、高級温泉旅館などで接待」。
「表彰される常連代理店は、社長とのホットラインが構築されて、それこそ、営業担当レベルでは何も言えなくなる」。
「損保会社でもビッグモーターのように、上に逆らえない体質は、実際に存在する」と語った。
週明け報告徴収命令
なお、中古車販売大手「ビッグモーター」による保険金不正請求問題で、金融庁は損害保険ジャパンなど損保会社7社に対し、週明けにも保険業法に基づく報告徴求命令を出す方針を固めた。