価格はそのままで内容量を減らす、いわゆる「ステルス値上げ」。
食品ばかりではなく、「文房具のインク量も減っているのではないか?」とSNS上で話題となっている。
トレンドニュースキャスター取材班は、実物を検証し、メーカーに見解を聞いた。
実際に検証
SNS上には、ゼブラのジェルボールペンの画像とともに、「食べ物だけじゃなく、文房具のインク量も減ってきている気がする」との投稿が見られる。
トレンドニュースキャスター取材班も、このボールペンを実際に使っており、2021年6月25日にAmazonから購入した未開封のものが手元にあった。
また、最新のものをAmazonで購入し、見比べてみた。
インク量は変化なしに見える
ハッケージには、少しの変化が見られる。では、中身はどうか。
中身のインク量は、変わっていないように見える。
噂を全面否定
発売元のゼブラホールディングス 商品開発部 広報担当は、トレンドニュースキャスターの取材に対して、「弊社内で確認いたしましたが、サラサクリップのインク量は減らしておりません」。
「コスト削減のために、減らしたという事実もございません」とSNS上の噂を全面否定。
また、「インクの見た目の量は、ボールの太さ・インク色によって違います。材料や構造がそれぞれ違うので、品質上最も適したインク量を決めています」と言う。
特に0.4mはもともと少ない設定
さらに、「ゼブラホームページに掲載している商品画像も、ボールのサイズによって異なっています」。
「特に0.4mmは他の太さに比べると、もともと少ない設定となっています」。
「ただし、製造上インクの注入量の誤差はございます。基準のインク量は確保できるよう、工程上で品質管理しておりますが、時間の経過によってインクの水分が減ることがございます」。
「減る量はペンが置かれている環境によって違いますので、未使用であっても減っているように見えるケースもございます」とのことだ。