皆さんは、何か困った時に受診できるかかりつけ医を持っているだろうか。
今回は、かかりつけ医を持つメリットについて解説する。
すぐに相談できるメリット
風邪などの軽い症状の時、気軽に相談できるのがかかりつけだ。
鼻水や咳で困っている時にすぐに診てくれるし、薬も出してくれる。
大きな病院だと待ち時間も長く、気軽には行けない。
大病院と連携してくれる
かかりつけ医で、何か大きな問題などが見つかったら、すぐに大病院を紹介してくれる。
どのかかりつけ医も、必ず何かあった時に紹介する大病院があるのだ。
定期的に受診することで、異常にも気づきやすい。
待ち時間が大病院に比べて少ない
かかりつけ医は、小さめの病院が多い。
大病院だと診察までの待ち時間はもちろん、検査の待ち時間、会計の待ち時間なども長くなってしまう。
かかりつけがあれば、診察や会計までもスムーズにいくことが多い。
定期的に飲む薬をすぐに取りにいける
定期的に飲む薬をもらいやすいというメリットもある。
大病院だと、専門科に分かれているため、病気ごとの科でそれぞれの薬をもらわなければならない。
例えば、血圧の薬は循環器内科で、胃薬は消化器内科で処方される、というケースはよくある。
それぞれの診察までの待ち時間も長く、診察も定期処方だけだと一瞬で終わってしまう。
かかりつけ医だと、よくある薬であれば、科をまたいで処方してもらえる。
カルテがあるので過去と比較しやすい
かかりつけ医がいると、これまでに受診したカルテがある。
今まで処方してきた薬や、経過をしっかり把握してもらえるのだ。
これは医療者側にとっても、かなりのメリットになる。
昔の情報などは、なかなか他の病院では手に入れにくいからだ。
それぞれの役割を理解しよう
大病院は大病院としての機能がある。
専門的な手術や、検査、治療ができる場所である。
かかりつけ医は、普段のお薬をもらったり、気軽に受診して相談事ができる。
通院し続けるからこそ、病状の経過もわかってもらいやすい。
通いやすい、かかりつけ医を持つべきである。
執筆者:あやたい
医療制度や医療職・医療現場が抱えるさまざまな問題について考える医師。
日々変わっていく医療現場から生の声や、日常に役立つ医療知識を発信したいという思いで執筆。