アニメ好きなら、誰もが一度は観たことがあるであろう映像レーベル「EMOTION」のモアイ像。
それを羊毛フェルトで再現した投稿が、SNSで話題となっている。
羊毛フェルトのモアイ像を投稿し、1.8万いいねを獲得したtakebon(@takebon11)さんに話を聞いた。
「エモい」から生まれたモアイ像
takebonさんは、以前からTVなどでよく出る「エモい」という言葉からの連想で、今回のモアイ像の制作に至ったという。
「『エモい』という言葉を使ったことはないのですが、日常ではよく聞く言葉で、その英単語『EMOTION』から、頭に浮かんだのがこのモアイ像でした」と語る。
ポイントはグラデーション!影の付け方に工夫あり
羊毛フェルトでこれまで様々な作品を作ってきたtakebonさん。
今回は、EMOTIONのモアイ像に寄せるため、影の付け方と撮影にこだわったそう。
takebonさんは「羊毛フェルトでは、針を深く刺すとそこに色が集中してしまう。グラデーションにするため、浅く広く刺すと今度は逆に毛羽立ちが出やすくなるので、毛羽立ちを抑えつつ、きれいな陰影を作るようにしました」と話す。
ちなみに、制作は1体あたり3~4時間程度で、土日を使って1体ずつ仕上げたそうだ。
角度と背景に徹底的にこだわって撮影
撮影では、一目見て「あのレーベルだ!」と思ってもらえるよう、角度と背景の色にこだわった。ただ、その反響の大きさは想像以上だったという。
また、「撮影して写真が出来上がったとき、知っている人がクスッと笑ってくれたら、とは思いましたが、まさかここまで反響があるとは思ってもいませんでした」と笑う。
思い出の羊毛フェルト作品はスーパーマリオの1UPキノコ
「モフかっこいい」をテーマに作品作りを続けるtakebonさん。
きっかけは、5年ほど前に作品作りを思い立ち、100円均一のクラフトキットを購入したことだった。最初は思った仕上がりにはならなかったが、手応えがあったという。
「思った以上に造形できることが分かって、次にスーパーマリオの1UPキノコを作ったらかなり上手くできた。複雑な造形ができたり、 独特の風合いもあったりと、実は結構優秀な素材です」とtakebonさん。
好きこそものの上手なれ。その後、takebonさんが制作した作品が、「よしもとプラモデル部」実施の模型コンでセミファイナルに出場した。
モデラー界隈でもジワジワファンを増やしている。
(取材・文 あさみ)