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待ち望んだ元8LOOMメンバー良介が登場するも、またもや波乱「君の花になる」6話レビュー


デビュー曲が3年越しの大ヒット。配信ランキングで1位を獲ってからというもの、8LOOMの人気はまさに右肩上がり。ファンも増え続け、テレビ番組出演のため全国をまわることにもなった彼ら。このまま順風満帆に進んでほしいが、またもや波乱の予感で……。

8LOOMへの「嫌がらせ」犯人は……

弾(高橋文哉)の母校、あす花(本田翼)が教師として働いていた学校で、ライブイベントをすることになった8LOOM。これも、配信ランキング1位獲得のおかげで、8LOOMの知名度が上がったおかげだ。

行きつけの銭湯が、ファンの間で聖地扱いされるなど、これまでにない変化に驚きつつも喜ぶメンバーたち。しかし、人気が高まってくると、良い面だけじゃなく悪い面も炙り出される。

彼らが暮らす寮に、嫌がらせが相次ぐようになったのだ。

玄関先にケーキの箱が捨てられていたり、ベランダに向かって花瓶が飛んできたり。警察に相談し、しばらく寮を離れることになった8LOOM。果たして、嫌がらせの犯人は誰なのか?

それには、メンバーの一人・有起哉(綱 啓永)が絡んでいた。彼が気を利かせて、辞めてしまった元8LOOMのメンバー・良介(池田匡志)に連絡していたのだ。

次に彼らがライブを控えている学校は、弾だけではなく良介の母校にもあたる。「よかったら見に来いよ!」と声をかけるのは、有起哉にとっては自然なことなのかもしれない。しかし、他のメンバーや良介自身にとっては、そうではなかった。

8LOOMが有名になっていくのを応援したい気持ちと、そこに自分はいないと痛感するやるせなさ。自分でもどうにもしがたい衝動をコントロールできず、良介は彼らに「嫌がらせする」選択肢をとってしまった。

嫌がらせを受ける8LOOMたちの視点に立つか、嫌がらせをしてしまう良介の視点に立つか。第6話は、どちらに感情移入するかで捉え方が変わる回となったのではないだろうか。

弾&あす花のスキャンダルが撮られてもおかしくない

良介をめぐって一悶着あった8LOOMだったが、母校でのライブイベントは無事に終了。メンバーたちも、互いの思いを言葉にして伝え合い、また一歩、関係性を深めることができた。

アイドルグループを応援する側にとって、もちろん、ステージ上でキラキラと輝く彼・彼女らを見たい気持ちは共通だろう。しかし、表に出ることはない“裏”の感情をやりとりすることで、確実に厚くなる絆はあるはず。ファンにとって、そんな背景を想像するのもまた、醍醐味と言えるのかもしれない。

嫌がらせ問題も解決し、ほっと安心したところではあるが……最後の最後で、あす花が抱えるトラウマの一端が垣間見えるシーンがあった。やはり、当時のことを思い出してしまい、学校の敷地内には入れなかった、あす花。今後の展開を想像すると、そんな彼女の心の傷を、弾が癒してくれるのだろうと思うが……。

確実に、弾とあす花のスキャンダル写真が撮られ、8LOOMの存続が危ぶまれる展開が待ち受けているだろう。そのとき、弾は8LOOMを取るのか、それとも、あす花を取るのか。今から想像が止まらない。

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