振袖姿で度肝を抜いた! aiko初となるカウントダウンライブ「Love Like Pop vol.18〜CountDown Live あっという間の最終日〜」を完全レポート!
一年の締めくくりであり、一年の始まりでもある記念すべき日を賑やかすように、飲食ブースだけでなく、金魚すくいやヨーヨー釣り、スーパーボール掬いといった屋台も用意され、縁日そのものであった。また、外観には様々なオリジナルののぼりが掲げられ、大阪城ホールが一夜限りのaikoスペシャル仕様となった。会場内へ入ると、左右、後方へと伸びた花道の中心に円形ステージが据えられている。待ちわびる高揚感を抑えられないであろう超満員のファンたちに、冗談を織り交ぜた場内アナウンスで笑いを誘う気遣いもaikoならでは。アナウンスが終わると自然と沸き起こる拍手。そしていよいよ暗転と共に場内の拍手が歓声に変わり、場内の円形ステージの黒幕に映し出された「Love Like Pop vol.18」の文字が始まりを告げる。
最新曲「プラマイ」のイントロと共に黒幕が降りると、ライブ初披露の振袖姿で登場したaikoに会場からは大歓声が沸き起こる。つづく「夢見る隙間」の激しいステップも振袖姿のせいかより妖艶で艶やかに見える。怒涛の2015年にリリースしたシングル曲から一転、会場を照明で真っ赤に染めた「Aka」ではしっとりと聴かせる。ここで振袖から瞬時に衣装チェンジ。パーカーに赤のニット素材の袖と後ろに羽が装飾されたトップスにミニスカートという姿で現れ「猫」「彼の落書き」と、激しいバンドサウンドで弾みをつけて会場はまるでライブハウスのような盛り上がりに。ここでようやくaikoから「「Love Like Pop vol.18」カウントダウンライブ!みなさんこんばんはー!aikoです!」「今日はこの日のために初めて振袖を着ました!」と挨拶。その後は「冷たい 嘘」「リップ」「向かいあわせ」とラブソング3曲で心に訴えかけると、「プラマイ」のカップリング曲「合図」では、歌詞をスクリーンに映し出し、詞の世界観へと誘う。冬の寒さに切なく染みる名曲「寒いね…」に続き「昔、付き合っていた彼氏にもう一度会ってしまったという曲です」と紹介され披露された「クラスメイト」では、花道の先のサブステージがせり上がるという驚きの演出で度肝を抜いた。「Love Like Pop」では定番となる弾き語りコーナーでは、会場との会話のキャッチボールを楽しみつつ、その場で集めた8つのキーワードを基に見事に即興ソングを完成させ会場を沸かせた。
そのまま、最新シングル「プラマイ」のカップリング曲「4秒」を弾き語りで披露。「昔、デビューしたくらいの頃に、年越しのラジオに出させていただいて。こうやってまた大阪で過ごせるのはすごい嬉しいし、みなさんと一緒に過ごせるのも本当に幸せで楽しくて仕方ないです。いろんな曲をお届けしたいなと思います」と挨拶した通り、13年ぶりの披露となった「今度までには」を熱唱。「透明ドロップ」「傷跡」と続けると、こちらも優に8年ぶりとなる「明日もいつも通りに」を披露。間髪入れずにデビュー曲「あした」を届け、これまでの歴史を辿るように歌い上げ、そのアウトロで一瞬にしてカラフルでポップなミニワンピースに着替えたaikoは「相合傘」ではタンバリンを片手に会場に登場。会場のボルテージをどんどん上げていく。それに応えるように会場中も頭を振り乱しながらサウンドに身を委ねる。恒例の「男子〜!女子〜!そうでない人〜!」のコールアンドレスポンスを挟み、「あたしの向こう」から一気に後半戦へとなだれ込む。前回のライブツアー「Love Like Rock vol.7」でも印象的であった「舌打ち」を披露するといよいよ2015年の終わりの時を迎える。「もう少ししたら2016年が始まります!みんなで一緒にカウントダウンしたいなと思います!」というaikoの号令と共に、場内ではオーディエンスと一緒にカウントダウンがスタート。年越しの瞬間を迎え、「あけましておめでとうございます!みなさん、本年も宜しくお願いします!新年明けたのでさらに楽しみましょう!」と「beat」から2016年の歌い初め。会場中に降り注ぐ大量の紙吹雪の演出も、新年の幕開けを更に盛り上げる。「年明けて早々なんですけど、次で最後の曲っぽいんですよ。」と会場からブーイングがあがるや否や「しっかりみんながお腹いっぱいになるまで用意してますんで!」とアンコールを約束しての本編ラスト「キラキラ」を届ける。
期待を抑えられない声援に応えて青い光に包まれながら、名曲「カブトムシ」を歌唱しながらアンコールスタート。「こっから先も楽しんでいってください!アンコールも張り切ってまいりたいと思います!」と「ボーイフレンド」を披露し、サビでは大合唱が巻き起こる。「大阪でまたこの曲を歌えるのがすごく嬉しいです。」と大阪のローカル電車である阪急電車を舞台とした映画『阪急電車 片道15分の奇跡』の主題歌「ホーム」を噛み締めながら感慨深げに歌い届ける。
あっという間のアンコール後にも「じゃあ第二部休憩に入りたいと思います!」とさらなるカムバックを約束。その言葉通りにライブのエンディングをイメージして作られた楽曲「さよなランド」からダブルアンコールへと突入。「『さよなランド』」からは何も決まってないんです。こっからはセットリストじゃないんです。アドレナリンが出ている感じ」と興奮冷めやらないこの状況に、このおめでたい日にはまだまだライブは終われないと言わんばかりに「Power of Love」「ジェット」「be master of life」を続け、ライブでは定番の楽曲たちにイントロが流れるたび会場からは大歓声が沸き起こる。大団円に見えたライブもその勢いは止まらず、バンドメンバーと改めて円陣を組み直し、大阪の親友を思い出す曲と「マント」を披露し、会場からの拍手に乗せられるように「もう一曲やる!?」と「鏡」の大合唱が沸き起こるまで優に6曲のダブルアンコールを届けた。
エンドロールも流れ、終焉に見えたが、まだまだ熱気冷めやらぬ会場へ向けて、「みなさん、もう帰っちゃいましたか?どうしてももう一曲だけ歌いたいんですけれども、みなさんよろしいでしょうか?」とaiko本人が場内アナウンスで喋り始め、とどめのトリプルアンコール。 「milk」そして本人弾き語りによる「えりあし」と全33曲を2015年の終わり、そして2016年の始まりとなる大阪の夜に歌いきり、4 時間半をも超える千秋楽を締め括った。
また、aikoは毎年恒例の「aiko new year CM 2016」をaiko official YouTubeチャンネルで公開中。このCMにはまだ未発表の新曲が起用されている。現在制作中の楽曲がいつ届けられるのか早くも今年の活動の期待が高まるばかりである。
【記事提供:リアルライブ】
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