松木安太郎氏が25日から始まるJリーグチャンピオンシップについて熱く語る
日本プロサッカーリーグは、11月25日(水)から始まる、明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップの開幕にあたり、大会アンバサダーに松木安太郎氏を任命した。
6日の任命式では、アンバサダーを務める松木安太郎氏と、Jリーグ村井満チェアマンが登壇。松木氏を任命した背景についてや、今週末含めてまだまだ予断を許さない状況が続いているJリーグの優勝争い、そして明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップの見所や、注目選手について熱く語った。
−−就任の感想をお聞かせください。
まずびっくりしたなというのが率直なところですね。アンバサダーということだから、日本語で言うと大使ですよね。『大したことない大使』、なんてね。Jリーグは始まって23年になります。あの当時からでいうと日本のサッカーもますます世界に通用するレベルのサッカーになってきましたね。私は現役を長くやりたいという思いはありながらも、引退せざるを得なかった。しかし、監督として、Jリーグの開幕に携われる喜びを感じました。他にも素晴らしいOBの方や指導者の方々がいた中で、若い私が関われたのはすごく幸せで、真剣に仕事をさせて頂きました。
−−どう松木さんらしさを出して大会をPRしますか。
私らしさというよりは、一番重要なのはグランドでしっかりとプレーする選手や全力を尽くすスタッフ・コーチ・監督、そのすべてが精一杯の力を出して戦うことが、一番のアピールになると考えています。ピッチで戦う選手たちにいいゲームを展開して頂いて、サポーターにすばらしいゲームを見せて頂きたいですね。
−−過去の映像を見て、何か強烈に印象が残っていることはありますか。
Jリーグも誕生から23年を経て、しっかりしたチームづくりであったり、広報活動ができていたりするチームが多くなりました。しかし開幕当時は、何もかも手探りでした。常勝チームのヴェルディ川崎を率いていたときは、かなりプレッシャーが多かったですね。しかも新しいチームということで苦労しました。申請を自分のほうからして、ルールを変えてもらったりとか。それを見てもJリーグは当時、新しいプロリーグの一歩だったなと感じますね。
−−93・94年に連覇したときの喜びについてお聞かせください。
とにかく厳しかったですね。1stステージと2ndステージの間の間隔が非常に短かったんです。常にプレッシャーを感じていました。最後を迎えたときはほっとしたというのが率直なところですね。最後には胴上げも少しされましたね。そのときはまだ軽かったですから。大丈夫だったと思います。
−−優勝経験者として、戦い方の違い方があれば。
短期間ですから、とにかく気をつけなければならないのは体調面です。安定感のあるチームが勝利にグッと近づくと思います。最後まで諦めないことが重要ですね。90分でゲームを戦うのが重要。最初の10分15分だけじゃなくて、いつ何が起きてもという準備が必要になってきます。
−−注目選手は?
サンフレッチェ広島ではやはり浅野選手。インターナショナル級のスピードがありますからね。他にも佐藤寿人選手や宇佐美貴史選手も注目ですね。オリンピック予選が来年1月から始まりますが、そこにかかわってくる選手からも目が離せませんね。リオのオリンピック予選はかなり苦しそうではありますが、チャンピオンシップを制すればとFIFAクラブワールドカップやACL(アジアチャンピオンズリーグ)にも繋がっていきます。今までのJリーグとは違ったレギュレーションの中で、各チームのモチベーションも変わってきます。そういう意味でも楽しみの多いチャンピオンシップになりそうですね。
−−ラグビー日本代表がワールドカップで活躍を見せ、盛り上がりを見せていますが…。
日本のスポーツを盛り上げるという意味で、明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップに期待することは? どの競技も、大きな大会に向けて一生懸命頑張る姿を通じて、盛り上がりを見せていくんです。たとえばサッカーは、東京オリンピックに向けて、一致団結して、そこを目標に努力を重ねた結果、チームとしてのレベルが上がって、メキシコ五輪での銅メダルに繋がりました。
ラグビーも同じで。2019年の自国開催のワールドカップに向けて、選手やスタッフが一丸となって、盛り上げようと一生懸命になっていて、その盛り上がりや、懸命に戦う姿が今回の結果に繋がったんだと思います。そういう意味で、世界に繋がる大きな大会ということで、明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップには大きな期待を寄せています。今回の大会をきっかけに、何が何でもチャンピオンになる、世界につなげるという気持ちを持ってプレーするところを、選手のみなさんには見せつけて頂きたいですね。
−−五郎丸選手のキックについてはどうですか?
ラグビーのキッカーにもやはり注目しますね。サッカーの経験者が他国ではラグビーのキッカーになる、ということもありますし。正確なインフロントキックができますから。五郎丸選手はサッカーをやってても大成してたんじゃないかなとは思いますね。このままラグビーが盛んになっていったら、サッカーでもラグビーでも、ますます様々な場所でキックが注目されるかもしれないですね。
−−松木さんにはルーティンの動きはありますか?
あんまりないですね。朝起きて散歩して、くらいですね。逆にあんまり作りたくないな、と思ってましたね。でも、五郎丸選手みたいなルーティンをやる人がサッカー界にでてきてもいいと思いますけどね。というか僕が選手なら確実にコーナーキック前にやってましたね。サッカー界でも遠藤選手みたいなコロコロPKみたいな特徴的なのもありましたけど、ああいう個性的な選手がどんどん出てくるといいですね。
【記事提供:リアルライブ】
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