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BPO “おむつ”の見解は?


 9月12日にテレビ東京局系で放送されたバラエティー番組「ざっくりハイタッチ」が放送倫理・番組向上機構(BPO)で審議入りが決まった。問題となった内容は、「赤ちゃん育児教室」として、出演した芸人が赤ちゃんにふんし、裸におむつを着用した状態で、寝転がったり脱がせられたりしていたというもの。29日に定例会見を開いたテレビ東京の高橋雄一社長も、「重く受け止めている」「編集で調整すれば済む問題ではない」と厳しいコメントをしている。

 ところで、BPOと“おむつ”といえば、過去にも審議入りしたことがある。2013年の大晦日に放送された『絶対に笑ってはいけない地球防衛軍24時!』(日本テレビ)において、「赤ちゃんに扮した男性のオムツ換えのシーン」について、BPOの青少年委員会 審議事案として、審議が行われた。

 当時、制作側は、「“ベテラン制作スタッフのキャラクターで恒例の企画”プロフェッショナルの芸で、すべて演出の範囲内」と説明。しかし、BPOは、「視聴者がここで問題にしたのは出演者がプロか否か、演出かどうかということではなく、行為の下品さや卑わいさ、人間に対する否定的な扱いへの違和感であり、バラエティー番組のボーダーラインを超えているという不快感だったと考えます」との考えを提示している。

 また、「おむつ交換を行っている同じ部屋に看護師役の女性出演者がいたこと」も問題としていた。制作側から、「この女性は“出演料をお支払いしているプロフェッショナルの出演者”で、女性も内容を了解した上での出演である」と答えている。しかし、BPOは、「双方了解の上であったとしても、視聴者は女性が下半身を顕わにした男性の前に立たされて目線をはずさざるをえない状態に置かれている構図と捉え、セクハラまがいの演出と受け取っている事実があることを真摯に受け止めていただきたいと思います。番組が男性目線で制作されており、女性の視聴者がどのように見るかという配慮と想像力が十分でなかったのではないかと考えます」と委員会の考えとして示していた。

 果たして、今回の審議では、どのような考えが示されるのだろうか。

【記事提供:リアルライブ】
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