【コンピューターゲームの20世紀 56】忘れられない冒険になった「グランディア」
家庭用ゲーム機の歴史において幾度も繰り返されてきた次世代機戦争。中でもプレイステーション(PS)を引っさげてゲーム業界に殴りこみをかけた新興勢力のソニー(SCE)陣営と、セガサターン(SS)で今度こそ業界の覇権を握らんと目論むセガ陣営の比類なき第5世代戦争は、まさに歴史に残る名勝負であった。
当初、その戦いの主導権を握っていたのはセガ陣営。アーケードで絶大な人気を誇っていた『バーチャファイター2』の完全移植を実現するなど、32bit機の実力をいかんなく発揮。PSよりも半年早く100万台を突破してみせ、ついにセガの時代が到来したかと本気で思わせるほどの見事な戦いぶりであった。ところが、PSに国民的RPG『ファイナルファンタジー』のシリーズ最新作が登場することが発表されたことで、SSの勢いは失速。一方、『FF7』は早くから開発中のゲーム映像や現場の作業シーンをCMに使うなど、ソフトはもちろん、ハード自体も猛アピール。こうした戦略によりPSの販売台数は急激に伸びていった。そういった状況下で発表されたのが、今回紹介する『グランディア』。言うなればFF7の対抗馬に当たる。
開発元のゲームアーツは古くからPC向けのゲームソフトを手掛け、こと開発力に関しては定評のあるメーカーであった。1990年からはコンシューマー向けソフトの発売も開始し、以降はセガ陣営の有力なサードパーティの一つとなる。特にメガCDで発売した『LUNAR』シリーズは、オーソドックスなRPGながらも、良質なストーリーで多くのファンを獲得。そのゲームアーツが手掛ける大作RPG、しかも完全新作ということで、FF7同様に発売前から大きな話題となった。加えて、3Dと2Dが融合した斬新なフィールドもゲームファンのド肝を抜くことになる。背景は3Dポリゴンで描写されているがキャラはドット絵。一方、グランディアよりも先に発表されたFF7は背景の美しさこそ当時のあらゆるゲームソフトの中でも群を抜いていたものの、基本的にカメラは固定され、従来のRPGの延長といったシステムを採用していた。ちなみにプレイステーションで発売された『ゼノギアス』にも同様の技術が用いられているが、それを先んじて実践してみせたのは『グランディア』である。
さて、本作を語る上で絶対に外せないのが、他のRPGとは一線を画す戦闘システムであろう。コマンド選択方式だが、行動順は画面下部のIP(イニシアチブ・ポイント)ゲージで管理されており、このゲージがCOMに到達したキャラはコマンド入力を行え、ACTまで達したら選択したコマンドが実行される仕組みとなっている。なお、コンボ攻撃(一般的なRPGでいうところの通常攻撃に該当)をヒットさせると敵のIPゲージの上昇が一時停止。一方、ゲージの値が右端ギリギリまで来た時に一撃必殺のクリティカル攻撃を行った場合、攻撃対象キャラの行動をキャンセルすることができる。その他にも本作の戦闘には様々な仕掛けが用意されており、スリリングかつ高度な戦略性を求められる、非常に画期的なシステムを誇っていた。余談だが、通常戦闘曲はある重要なシーンを境に変化するのだが、この粋な演出に燃えた方も多いのではないだろうか。
本作を語る上でもう一つ忘れてはならないのが、その壮大なストーリーだ。ある古代遺跡を訪れたジャスティンは冒険に憧れる元気いっぱいの少年。その遺跡には、ここを調査している軍でさえも開け方が分からないという謎の扉があった。しかし、ジャスティンが扉の前にやってきたその瞬間、いつも持ち歩いている精霊石が強く輝き始め、まるで彼を導くかのように静かに扉が開く。そしてその奥には、リエーテと名乗る謎の少女と超古代文明エンジュールの姿が…。父の形見である精霊石が本物であること、そして今まで神話の話とされてきたエンジュールが本当に存在することを確信したジャスティンは、旅立ちを決意するのであった。
冒険の最中、ジャスティンには様々な試練が振りかかるが、信頼できる仲間たちとともに、それを一つずつ乗り越えていく。そして少年は少しずつ大人になって…。やり込み要素には乏しい本作だが、それでも何年かに一度、ふとジャスティンやその仲間たちと、また冒険の旅に出かけたくなるのだ。「忘れられない冒険になる」。本作にピッタリの名キャッチフレーズである。
SSのRPGとしては大ヒットといっていいほどの売り上げを記録した本作だが、発売時点ですでにPSの勢いが最高潮に達していたこともあり、残念ながらFF7には遠く及ばずという結果に終わってしまった。その後、本作はPSに移植され、現在はゲームアーカイブスにもなっている。これほどの名作を安価に、そしていつでも楽しめるのは本当にありがたい。ただ、ちょっと皮肉な話ではある。
(ゲイム脳@内田=隔週月曜日に掲載)
■DATA
発売日…1997年
メーカー…ゲームアーツ
ハード…セガサターン
ジャンル…RPG
(C)1997 GAME ARTS/ESP
【記事提供:リアルライブ】
高市氏、核兵器「持ち込ませず」は拡大抑止と矛盾 テレビ番組で発言
「海のはじまり」水季の母が夏に放った言葉が再びXで物議「夏くん可哀想」「そうやけどさ…」
粗品「女性半額焼き肉」に「ただぁ!」から一転、実家焼き肉店の実態暴露「もうけの仕組み」公開
【日本代表】森保一監督、バーレーン戦前日会見で「いい準備してくれた」40度酷暑にも順調
へずまりゅう東京撤退へ、地元山口帰還を示唆「嫁とは別居になりますが喧嘩をした訳では」弁明
「海のはじまり」津野の「鬼LINE」にツッコミ殺到X「怖い」「嫌いになりそう」「やーべぇ」
武井壮「24時間」マラソン走者に意欲も「募金額は10分の1ぐらい」ふかわりょうからツッコまれる
すごいアイデア!「ゴキすぅ~ぽん」薬剤不使用を宣言、安心の害虫処理グッズ
ミスジャパンに20歳女子大学生、香川県代表都島涼香さん 170cmスタイル際立つ白いドレス姿
【日本代表】超攻撃的3バックで連勝発進狙う 狙いはタレント生かす攻撃の厚み
ヒロシ&キーボーの山田喜代子容疑者 万引きで逮捕
「愛が生まれた日」藤谷美和子(56)の現在がヤバい!?徘徊生活を送っていた過去も明らかに。
玉置浩二の妻、青田典子(53)の現在がとんでもない事になっていると話題に
カンニング竹山「当せん金2億5000万円」メールに「仕事やめようかな 有吉弘行「嬉しい 」
ガーシーが綾野剛のLINE公開でネット騒然「ショック」「すごいエンタメ」
【ネタバレ?】史実で見るキングダムの今後の展開まとめ〜中華統一までの全体像
3時のヒロイン福田麻貴(32)は元アイドルだった!昔の姿がかわいいとヲタク歓喜
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
総選挙で結婚発表した元NMB48須藤凛々花(23)現在がとんでもないことになっていたと話題に
堀江貴文氏「ほんと失礼な奴っている」小泉進次郎氏への「知的レベルの低さ」質問記者をバッサリ
玉置浩二の妻、青田典子(53)の現在がとんでもない事になっていると話題に
ガーシーが綾野剛のLINE公開でネット騒然「ショック」「すごいエンタメ」
【ネタバレ?】史実で見るキングダムの今後の展開まとめ〜中華統一までの全体像
「愛が生まれた日」藤谷美和子(56)の現在がヤバい!?徘徊生活を送っていた過去も明らかに。
ノーベル賞受賞者「佐藤栄作」とタレント「佐藤B作」を取り間違えた切手が存在する!?
二階堂ふみが結婚!?お相手が衝撃的過ぎてネット民「マジか・・・」
ガーシー、またも綾野剛の暴露写真でネット歓喜「この写真見て笑っちゃう」
多部未華子(30)結婚の裏事情あまりにも恐ろしすぎると話題に!
ヒロシ&キーボーの山田喜代子容疑者 万引きで逮捕
四千頭身、テレビから消えた理由を明かすも批判殺到「人のせいにするな」
高市氏、核兵器「持ち込ませず」は拡大抑止と矛盾 テレビ番組で発言
「海のはじまり」水季の母が夏に放った言葉が再びXで物議「夏くん可哀想」「そうやけどさ…」
粗品「女性半額焼き肉」に「ただぁ!」から一転、実家焼き肉店の実態暴露「もうけの仕組み」公開
【日本代表】森保一監督、バーレーン戦前日会見で「いい準備してくれた」40度酷暑にも順調
へずまりゅう東京撤退へ、地元山口帰還を示唆「嫁とは別居になりますが喧嘩をした訳では」弁明
武井壮「24時間」マラソン走者に意欲も「募金額は10分の1ぐらい」ふかわりょうからツッコまれる
「海のはじまり」津野の「鬼LINE」にツッコミ殺到X「怖い」「嫌いになりそう」「やーべぇ」
すごいアイデア!「ゴキすぅ~ぽん」薬剤不使用を宣言、安心の害虫処理グッズ
ミスジャパンに20歳女子大学生、香川県代表都島涼香さん 170cmスタイル際立つ白いドレス姿
【日本代表】超攻撃的3バックで連勝発進狙う 狙いはタレント生かす攻撃の厚み