
大西利空(20)が30日、都内で開催中の東京国際映画祭Nippon Cinema Now部門に出品された主演映画「火の玉を見た」(矢座孟之進監督、27年公開)舞台あいさつに伊礼姫奈(20)と登壇した。
「火の玉を見た」は、高校生のタケシが両親の離婚危機で揺れる中、幼なじみのアカリと再会し「火の玉を見た」という不思議な話を打ち明けられ、家族の問題から逃れるように火の玉を探し始める物語。大西がタケシ、伊礼はアカリを演じた。
大西も伊礼も、オーディションで出演が決まった。大西は「オーディションで決まって、うれしいなという気持ちと頑張ろうという気持ち。(演じる中で)人の気持ちが表に出ない。淡々と話すというのを、あまりやってこなかった。監督と、家族と本読みをしたので、やりやすかった」と振り返った。
伊礼は「オーディションでは列車と美術館のシーンをやった。オーディションから、監督の頭の中をのぞきたいくらい(物語は)非現実の世界で難しい。でも、現場で話もできたので、監督についていけた」と続いた。
「火の玉を見た」は、16歳で監督した原発問題をつづったドキュメンタリー「日本一大きいやかんの話」で、eiga worldcup 2019最優秀作品賞受賞を受賞した、矢座孟之進監督が脚本・監督・編集を務めた長編初監督作品。同作は、自身の実体験を元にしており「高校1年の時、両親が離婚して、火の玉を見たという体験があった。大学3年生の時に脚本を書いた」などと語った。同監督は高校卒業後、柳井正財団の支援を受け米ハーバード大学に進学、哲学と映画を専攻し、26年に同大学を卒業した俊英だ。同作は、第31回釜山映画祭(韓国)のVision Asia部門に正式選出され、10日にワールドプレミア上映された。
