
テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは28日夜の放送で、日本維新の会肝いりの衆院議員定数削減をめぐり、自民党が折衷案として出した「31議席削減」に、維新と野党の国民民主党が賛成したことで今の国会で法案成立の見通しとなったことを「国民がぽか~んとしたまま(の状態の中で)、妥協が成立」と、厳しい表現で言及した。
維新は昨年の連立合意書に沿って、これまで比例の45議席削減を強く主張してきたが、削減数や削減そのものに、すべての野党が反対し、法案成立の見通しが立たない状態が続いてきた。これを受け、自民党は、人口減少を反映したとして、45議席でなく「31議席」を削減することなどの修正折衷案を、各党に提案。当初は「19議席」を主張していた国民民主が、比例中国、四国両ブロックの統合や党が求めた選挙制度改革案が盛り込まれたとして、一転して「31議席」削減案に賛成する方針を、28日の党会合で決定した。国民民主が賛成に転じたことで、少数与党の参議院でも賛成勢力が過半数となる見通しで、法案が提出されれば今の国会で成立する公算が高まった。
ただ、国民民主以外の野党は依然、強く反対している。議員削減という国会議員の身分にかかわる重要なテーマが、すべての政党の理解を得られないまま、維新の肝いり政策が「数の力」で押し切られる事態となる見通しだ。
この日の放送では、国民民主が「『全体最適』ということではないかということで判断した」(古川元久国対委員長)として、修正案賛成に転じるまでの経緯などを詳報。この流れについて、大越氏は「日本維新の会が『改革のセンターピン』として打ち出した定数削減ですが、議員数の適正規模というものは、そもそもどれくらいがいいのか、なぜ比例代表だけが削減なのか(などの議論が足りない中で)、なんだか、国民がぽか~んとしたまま、妥協が成立するようです」と、皮肉交じりに厳しく指摘した。
