
TBS龍宝正峰社長が28日、都内の同局で定例会見を行い、日曜劇場「VIVANT」(日曜午後9時)の暴力描写について言及した。
同作では指が切り落とされるなどの拷問シーンが放送され、中国系組織の残忍な描き方に対して議論が巻き起こっている。同社長は「特定の国を敵視しているのではないか、暴力描写が過剰ではないかといったご意見が寄せられていることは事実。真摯(しんし)に受け止めている」と受け止めを述べた。
「VIVANTは完全なフィクションによるエンターテインメント作品です。当社は国家間の対立をあおったり、武力行使や暴力を容認する立場には一切ございません。作品を通じて特定の国家をおとしめたり、国民感情を傷つけたりするようなメッセージを届けることはございません」と話し、「純粋に楽しんでいただきたい一心で制作放送したものでございますが、いただいた貴重なご意見は今後の番組づくりにしっかり役立てて参ります」と続けた。
指を切る、腹を刺すなどの描写が適切だったかという問いには「放送する時間帯や番組の中身に応じて、どういう表現が適切なのかは常に議論を重ねております。ドラマとして演出の必要性が一定あるという前提でつくっていますが、一方で視聴者の皆さまに不快感や過度の恐怖心を与える演出になっていないかということは、これからもしっかり検討する課題だと考えています」とした。
「VIVANT」は第2シーズンも高視聴率を維持。25日放送の第22話は、プロ野球日本シリーズの中継で45分遅れの放送開始ながら平均世帯視聴率18・6%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)をマークした。「VIVANTを見ようとして日本シリーズを楽しんだ方もいるし、野球ファンの方々もVIVANTに流れ込んだかもしれません。あと2回、さらに考察を加えて見ていただければ」と話した。
