
歌舞伎俳優松本幸四郎(53)中村壱太郎(36)が21日、大阪市の阪急うめだ本店で開催中の「Japan and me.-受け継がれる伝統美-」(11月3日まで)で、師走恒例「吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」(12月1~24日、京都南座)の特別トークショーに出演した。
冬の京都の風物詩。2人は昼の部「音羽嶽(おとわがたけ)だんまり」、夜の部「木挽町(こびきちょう)のあだ討ち」で共演。幸四郎はさらに、昼の部「河内山」を片岡仁左衛門とダブルキャストで演じ、壱太郎は「絵本太功記」にも出演する。
永井紗耶子氏原作の「木挽町のあだ討ち」は、幸四郎の長男市川染五郎が主演の新作歌舞伎。映画化もされた。壱太郎は「とにかく主役の染五郎君の鮮烈なまでの美しさと、白と赤の色彩をも楽しめる歌舞伎」と見どころを語った。
幸四郎は染五郎の“美しさ”について「美少年とか美青年とか言われてますけど、僕も14~15…、10代の頃は美青年と言われてまして。客観的に見て僕の方がいっぱい言われてる」とライバル心メラメラ。
初演の打ち合わせの際、染五郎が真っ白の雪の中で赤い振り袖を着るのにこだわっていたことを振り返りながら「『どうしても実現したい』と、大道具さんらと工夫して知恵を絞っていただいて実現した。歌舞伎化された舞台の象徴的な場面にもなった。彼の芝居への愛情を感じた作品でもある。それが作品の美しさにつながるのかな」。息子の芝居への情熱をほめながらも、「基本的な美しさだけを取れば、僕の方が言われてましたけどね」と再び、美青年談義を持ち出して笑いを誘った。
吉例顔見世興行については、幸四郎が「風物詩。(尾上)辰之助くんが襲名し、新たな一歩を踏み出される。出演するものとしては盛り上げていきたい」と話すと、壱太郎も「歌舞伎のオールスター戦。辰之助くんが20代で、僕が30代後半。上は80代の大先輩からいろんな世代が一丸となってお祭りのようになるのが12月の公演。ワクワク感がある」と来場を呼びかけていた。
