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報ステ大越健介氏が指摘「高市政権が安定しているとは、とても言える状況ではない」


【写真】大越健介キャスター

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターが8日、自身の公式ブログ「大越健介の報ステ後記」を更新。キャスター就任から5年たった心境などをつづった。

大越氏は「報道ステーションのキャスターに就任してからちょうど5年が経ちました。この間、番組をご覧いただいた視聴者の皆さんと、一緒に汗を流して取材や制作・演出に取り組んでくれたスタッフの皆さんに、心から感謝を申し上げます。5年前はコロナ禍の出口がようやく見え始めた時期でした。閉ざされ、停滞していた社会が目覚めるように、多彩な花が咲き出すことを期待していました。ところが、世界は別の方向に大きく激動しました」と書き出した。

そして「その引き金となったのが、2022年2月の、ロシアによるウクライナ侵攻です。大国が隣国を平然と武力侵攻するということが、現実に起きてしまったことに驚きました。この一件以来、法と秩序によってかろうじて保たれてきた、あるいは保とうとしてきた世界の姿は変わり、力による支配が横行するようになったのです。キャスターとしての覚悟も問われました。そしてプーチン大統領の行為を強い批判とともに伝えました。決して許されない行為だからです。そうした時代背景の中で、パレスチナ自治区ガザの惨劇は起きました。ガザを支配するイスラム組織ハマスによる、イスラエルに対する大規模攻撃と殺戮に端を発したものですが、ネタニヤフ政権によるガザ地区への攻撃は残酷を極めました。番組でイスラエル政府高官にインタビューした時の言葉が忘れられません。それは、ハマスの戦闘員をせん滅する目的のもとでは、罪のない多数の市民を巻き添えにするのはやむを得ないというものでした。平和な戦後日本に育った僕にとって、それは衝撃でした」とつづった。

大越氏は「私はウクライナに飛び、イスラエルとパレスチナにも足を運びました」と世界各地の現場を足を使って取材したことを振り返り、ミサイルが頭上を飛んで行ったなどの、リアルな緊迫の体験などを記述。「現場に行きたい。そういう思いで5年間を過ごしてきました。ウクライナでの取材で見た戦争の現実、イスラエルやパレスチナで出会った人たちの本音。それらは私のコメントの血肉となりました。私は自分なりのコメントを工夫して紡ぎ出すことで、視聴者の皆さんにとっての、良きニュースの水先案内人になりたいと考えています。そのためには現場をできるだけ知ることが欠かせません。現場に行くことで言葉は熱を帯び、説得力を持つことになるからです」と現場への思いや信念を述べた。

続けて「プーチン大統領の暴挙によって瓶のフタが取れてしまったように、今や世界は強権的な政治が大手を振ってまかり通るようになりました。民主主義の盟主として世界を引っ張って来たアメリカにトランプ大統領という異端のリーダーが再登場。国際社会を振り回しています。勝算なきイランへの攻撃は長期化し、石油の調達が困難な状況が続きます。物価高が世界を揺るがし、人々の不満が充満し、偏狭なナショナリズムが広がりやすい環境が生まれています。事実、ヨーロッパなどでは再び、排他的なポピュリズム政党が勢力を伸ばしています。日本もまた大きな波の中にあります。私の報道ステーションのキャスター初陣となったその日、岸田首相が就任しました。しかし政権は安定せず、その後、石破首相、高市首相と続きます。私は3代の首相就任を伝えてきたことになります。しかし今、最大の懸案である物価高を改善する妙手は見つからず、円安ドル高は収まる気配がありません。高市首相は食料品の消費税を実質ゼロにすることを打ち出し、今の国会に法案を提出する方針です。しかし打ち出の小槌のように財源が出てくるわけではありません。2年限定の減税は2年後の増税と同義だという認識も広まり、効果のほどは疑問視されています。高市首相の支持率は高い状態で推移していますが、政権が安定しているとは、とても言える状況ではないのです」と現在の高市政権をめぐる状況にも言及した。

その上でAIをめぐる危機などについても詳述。「しかし、いずれにしても私はこれからも、可能な限り現場におもむくことを心掛けたいと思います。そのためには自分がタフでなければなりません。臍下丹田(せいかたんでん)に力を入れていきます」「丹田を意識することで体幹が安定し、それによってあらゆる身体の動きがしなやかに統御される。そんな意味合いがあります。かつては宮本武蔵も剣術の秘訣としていたという話もありますし、今もスポーツの世界ではよく使われます」「生放送はまさにニュースの現場。何が起きるか分かりません。臍下丹田に力を入れ、あらゆる出来事に対応したい。キャスター就任6年目の決意です」と丹田を意識し、激動の現場を歩き、生放送で連日ニュースを伝えるタフさを維持していることを決意とともに明かした。

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